3:年内の利下げ回数見通しは何回なのか 

 FOMCの年内の金利見通しは、前回の3月時点では利下げ見通しはゼロでした。現時点でマーケットの織り込み度合いは年3回0.75%となっています。このマーケットの期待とのギャップをどの程度埋められるのかがポイントとなります。3回も利下げをするほど米国経済は悪くはないですが、今回のFOMCの見通しが年1回の利下げだとマーケットは失望する可能性があり、注意が必要です。

 しかし、パウエル議長が記者会見で利下げ回数に含みを持たせるような発言をすれば、失望から再び期待に変わりますので、記者会見でも注意しておく必要があります。

4:物価の低下は一時的との見方は変わるのか

 物価については、物価低迷は一時的との認識を変更するのかどうかに注目です。

 FOMCの2019年の物価見通し(コアPCE[個人消費支出価格指数])は12月時点も3月時点も2.0%を維持しています。一時的との認識であれば今回の見通しも変えないはずですが、現状2%を超えない物価水準の中で、どのような認識をして、どのような見通しをするのか注目です。