(2)攻めの6銘柄

 貿易戦争がエスカレートする不安が高まった5月に、株式市場で、景気敏感株売り、ディフェンシブ株買いの流れが広がりました。貿易・ハイテク戦争の影響で世界景気がピークアウトする懸念を表しています。

 米国とメキシコの貿易戦争激化は、何とか防げそうですが、米中の貿易戦争が収束に向かう気配はまだありません。そんな時に、あえて景気敏感株を買う必要はあるのでしょうか? 私は、景気敏感株売り、ディフェンシブ株買いの二極化は、やや行き過ぎの可能性もあると感じています。

 これからリーマンショック並みに世界景気が悪化するならば、景気敏感株の売りは、ここからさらに加速するでしょう。ただし、もし世界景気がゆるやかに減速するだけならば、今の景気敏感株は「売られ過ぎ」の反動で、上昇することが期待できます。
 世界景気の先行きを断定的に判断できませんが、売られ過ぎと考えられる景気敏感株について、少し「試し買い」を入れてみても良いと思います。

 今日、選んだ、「攻めの高配当利回り株」は、業績堅調にもかかわらず、景気悪化の懸念から売られてきた景気敏感株を選んでいます。

攻めの高配当利回り6銘柄:2019年6月12日時点

コード 銘柄名 主要事業 決算期 配当利回り 最低投資額
8591 オリックス リース 3月 5.6% 157,250円
8053 住友商事 総合商社 3月 5.5% 162,250円
4188 三菱ケミカルHD 化学 12月 5.3% 74,940円
6301 小松製作所 建設機械 3月 4.5% 245,250円
7267 本田技研工業 自動車 3月 4.0% 277,650円
3436 SUMCO 半導体材料 12月 4.0% 124,500円
注:配当利回りは会社予想ベース。ただし、オリックスのみ楽天証券予想。最低投資額は、6月12日終値で最低投資単位100株を買うのに必要な金額