国内外でトップクラスのシェアがある
高い成長が見込めるインドの子供用紙おむつ市場で、ユニ・チャームはシェア2位の地位を築いています(出所:ユニ・チャーム「統合レポート2018」)。首位は米国のP&G(PG)とみられます。インドネシア、タイではシェア1位です(出所:同上)。
大人用紙おむつ市場では、インドネシアとベトナム(ハノイなど主要6都市)でシェア1位です(出所:同上)。
国内では子供用、大人用排泄ケア用品共にシェア1位です(出所:同上)。
中国では激しいシェア争いの渦中にありますが、アジアの需要に対応するために建設された九州の新工場の稼働が今年から始まっており、シェアを拡大できるのか、今後の推移に注目が集まっています。
主要紙おむつメーカーと主要商品名一覧
日本勢
- ユニ・チャーム(8113)「ムーニー」「マミー・ポコ」「オヤスミマン」
- 花王(4452)「メリーズ」
- 大王製紙(3880)「グ~ン」
- 王子HD(3861)「ゲンキ!」
米国勢
- キンバリークラーク(KMB)「ハギーズ」
- P&G(PG)「パンパース」
- アマゾン・ドット・コム(AMZN)「アマゾン・ママベアー」
中国勢
技術面で競争力がある
所得の上昇や共働き世帯のニーズを考えると、パンツタイプの紙おむつの人気は今後も高まると考えらえます。紙おむつには旧来型のテープタイプとパンツタイプの2種類がありますが、後者は下着のような形状のため、テープタイプよりもはかせやすい点が評価されています。この点、ユニ・チャームは、パンツタイプの紙おむつを開発した先駆者であり、競合と比べると技術的なアドバンテージがあります。紙おむつの開発・製造には乳幼児の動きや体の構造を熟知する必要がありますが、パンツタイプはテープ型のように止めることができないため、さらに高い知見と技術が必要です。