J-REITの特徴

特徴1 利回りが高い

 J-REITには、運用を行う投資法人が「配当可能利益の90%以上を分配金として配当することで法人税がかからない」特徴があり、「導管性要件」とも呼ばれます。このため、ほぼ間違いなく、利益の90%以上が配当されるため、一般の株式に比べ、利回りは高くなる傾向にあります。

 J-REIT指数の利回りは、足元の約1,950ポイントで3.75%程度です。日経平均株価の配当利回りは約2万1,300円で2.2%程度。J-REITは約1.7倍となります。(2019年5月20日現在、楽天証券調べ)

特徴2 長期投資向き

 右肩上がりのJ-REITは、「長期投資」に向いていると考えられます。その主な理由は、下記のとおりです。
・利回りがある程度高くて安定的
・資産の目減りが少なくて安定的

 値段(株価等)が下がっても、その後なるべく早めに高値を更新する可能性が高い資産が長期投資に向いています。上記グラフのJ-REIT配当込み指数(緑のライン)を見ると、概ね右肩上がりになっています。

 毎年、3%以上の配当が蓄積されていくわけなので、当然と言えば当然なのですが、よく見る単純なJ-REIT指数(グラフ1の黒のライン)が2007年の高値を超えていないのに、配当込み指数は4年ほど前に高値を更新しています。

 利回りがある程度高くて安定的なら、値段(株価)が下がっても、何年か後に高値を更新する可能性が高まります。毎年、安定的に高い配当が入ってくるからです。

 さらに、資産の目減りが少なければ、値段(株価)の下げも限定的になります。もちろん、積立形式にすれば、値段(株価等)が下がった時に、安く買える→その後、早めに高値を更新するため、運用がうまく行く可能性が高くなります。