本日の注目通貨

豪ドル/円:今週の予想レンジは74.27円から77.29円

 今週のピボットは75.83円。
RBA(豪準備銀行)総裁は次回の政策会合で「利下げ」を検討することを発表。6月利下げはほぼ確実となりました。6月に続いて8月と11月にも利下げする確率が高いとの観測レポートを豪大手銀行のウェストパックが発表して豪ドル下落に拍車がかかりました。

 利下げの意志をはっきり打ち出しているという意味で、豪ドルはG10のなかでもっとも狙われやすい通貨だといえます。豪の政策金利は現在1.5%。もし25ベーシスポイントずつ3度引き下げるなら、今年中に政策金利は1%を下回ります。もはや豪ドルを「高金利通貨」と呼ぶことはできません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

第3レジスタンス:77.29円
第2レジスタンス:76.84円
第1レジスタンス:76.28円
ウィークリー・ピボット:75.83円
第1サポート:75.27円
第2サポート:74.82円
第3サポート:74.27円

5月のこれまでの高値は78.71円、安値は75.33円。
高値と安値の半値(50%)は77.02円。

先週の終値はその前の週に比べ0.15円の豪ドル安/円高。
先週の値幅は1.01円。
1日の平均値動きは0.62円。

2019年のこれまでの高値は80.72円、安値は71.26円。
高値と安値の半値(50%)は75.99円。

ポンド/円:今週の予想レンジは134.47円から144.15円

 今週のピボットは139.71円。

 メイ首相はついに辞任を表明しました。政治の不透明感が少し払しょくされたことで、直後ポンドは上昇しましたが長くは続きませんでした。次期党首に目されるボリス・ジョンソン氏は強硬離脱派。「英国はノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)に備えなくてはいけない」と発言しています。

 メイ首相辞任は想定内。しかし、合意なき離脱のリスクはまだ十分織り込まれていません。ポンドの下落はこれからだといえます。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

第3レジスタンス:144.15円
第2レジスタンス:142.94円
第1レジスタンス:140.93円
ウィークリー・ピボット:139.71円
第1サポート:137.70円
第2サポート:136.49円
第3サポート:134.47円

5月のこれまでの高値は146.48円、安値は138.50円。
高値と安値の半値(50%)は142.49円。

先週の終値はその前の週に比べ1.02円のポンド安/円高。
先週の値幅は3.23円。
1日の平均値動きは1.14円。

2019年のこれまでの高値は148.88円、安値は130.38円。
高値と安値の半値(50%)は139.63円。

トルコリラ/円:今週の予想レンジは17.27円から18.66円

 今週のピボットは18.00円。

 世界の金融市場全体で見ると、日本の個人投資家を除いてトルコリラの為替ポジションを保有する投資家はあまりいません。トルコリラ売り/ドル買いは、その大部分がトルコ国内からの需要であり。それだけにより「深刻」といえます。

 トルコ政府は、トルコ国内の個人がドルやユーロを買う時に「外貨購入税」を新たに導入するなどして、資産流出の防止に必死。しかし、「次にリラ危機が起きた時、トルコの少ない外貨準備金では対応できない」と格付け会社ムーディーズは警告しています。ロシアからのミサイル購入を巡って、米国との関係も悪化しています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

第3レジスタンス:18.66円
第2レジスタンス:18.47円
第1レジスタンス:18.20円
ウィークリー・ピボット:18.00円
第1サポート:17.74円
第2サポート:17.54円
第3サポート:17.27円

5月のこれまでの高値は18.66円、安値は17.48円。
高値と安値の半値(50%)は18.07円。

先週の終値はその前の週に比べ0.20円のトルコリラ安/円高。
先週の値幅は0.46円。
1日の平均値動きは0.19円。

2019年のこれまでの高値は21.15円、安値は17.48円。
高値と安値の半値(50%)は19.31円。