本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.97

下値メドは109.02

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

今週はまず上限を確認してから下攻めか

 ドル/円の状況は先週から変わらず。今週はまず上限を確認してから下攻めか。
月曜日(27日)のロンドンとNYは休場。材料もなく動意のない1日でした。三連休で少し間が空きましたが、米中貿易摩擦と米指標の弱さのセットが提供するドル安の流れは続くでしょう。今週は30日(木曜)発表の米1-3月GDP(国内総生産)の改定値に注目。予想では前期比年率3.2%から3.1%に下方修正。それ以上にならドル売り強まる可能性も。欧州議会選で極右派が票を伸ばしましたが、親ユーロ派が過半数を占める状況は揺るがず、一安心。

毎ヨミ!FXトップニュース(5月16日)

27日ドル/円のNY市場の終値は109.53円

 24日の終値に比べ0.24円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ米大統領「日本との貿易、信じられないくらい不均衡」
    トランプ大統領「中国との通商協議、合意への準備はできていない」
    トランプ大統領「アメリカはTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に拘束されない」

円:
    浅川財務官「為替と日本の輸出の間に、ほとんど関連性はない」
    官房副長官「日米通商交渉、8月合意方針で一致していない」

ユーロ:
    欧州議会選、反ユーロ派が議席伸ばすが、親ユーロ派が過半数を維持
    欧州議会選、フランスはルペン氏率いる極右が第1党へ。マクロン氏は第2党
    イタリアのサルビーニ副首相「古くて時代遅れのEU(欧州連合)財政規律を見直すべき」
    ギリシャ、総選挙実施へ。欧州議会選での敗北受け

中国人民元:
    中国政府「(貿易の)の主要問題で中国は譲歩しない」

南アランド: 
    南ア準備銀行、2019年のGDPとCPI(消費者物価指数)見通しを下方修正
    南ア準備銀行「2019年第1四半期GDPはマイナス」

本日の注目通貨

豪ドル/円:今週の予想レンジは74.27円から77.29円

 今週のピボットは75.83円。
RBA(豪準備銀行)総裁は次回の政策会合で「利下げ」を検討することを発表。6月利下げはほぼ確実となりました。6月に続いて8月と11月にも利下げする確率が高いとの観測レポートを豪大手銀行のウェストパックが発表して豪ドル下落に拍車がかかりました。

 利下げの意志をはっきり打ち出しているという意味で、豪ドルはG10のなかでもっとも狙われやすい通貨だといえます。豪の政策金利は現在1.5%。もし25ベーシスポイントずつ3度引き下げるなら、今年中に政策金利は1%を下回ります。もはや豪ドルを「高金利通貨」と呼ぶことはできません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

第3レジスタンス:77.29円
第2レジスタンス:76.84円
第1レジスタンス:76.28円
ウィークリー・ピボット:75.83円
第1サポート:75.27円
第2サポート:74.82円
第3サポート:74.27円

5月のこれまでの高値は78.71円、安値は75.33円。
高値と安値の半値(50%)は77.02円。

先週の終値はその前の週に比べ0.15円の豪ドル安/円高。
先週の値幅は1.01円。
1日の平均値動きは0.62円。

2019年のこれまでの高値は80.72円、安値は71.26円。
高値と安値の半値(50%)は75.99円。

ポンド/円:今週の予想レンジは134.47円から144.15円

 今週のピボットは139.71円。

 メイ首相はついに辞任を表明しました。政治の不透明感が少し払しょくされたことで、直後ポンドは上昇しましたが長くは続きませんでした。次期党首に目されるボリス・ジョンソン氏は強硬離脱派。「英国はノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)に備えなくてはいけない」と発言しています。

 メイ首相辞任は想定内。しかし、合意なき離脱のリスクはまだ十分織り込まれていません。ポンドの下落はこれからだといえます。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

第3レジスタンス:144.15円
第2レジスタンス:142.94円
第1レジスタンス:140.93円
ウィークリー・ピボット:139.71円
第1サポート:137.70円
第2サポート:136.49円
第3サポート:134.47円

5月のこれまでの高値は146.48円、安値は138.50円。
高値と安値の半値(50%)は142.49円。

先週の終値はその前の週に比べ1.02円のポンド安/円高。
先週の値幅は3.23円。
1日の平均値動きは1.14円。

2019年のこれまでの高値は148.88円、安値は130.38円。
高値と安値の半値(50%)は139.63円。

トルコリラ/円:今週の予想レンジは17.27円から18.66円

 今週のピボットは18.00円。

 世界の金融市場全体で見ると、日本の個人投資家を除いてトルコリラの為替ポジションを保有する投資家はあまりいません。トルコリラ売り/ドル買いは、その大部分がトルコ国内からの需要であり。それだけにより「深刻」といえます。

 トルコ政府は、トルコ国内の個人がドルやユーロを買う時に「外貨購入税」を新たに導入するなどして、資産流出の防止に必死。しかし、「次にリラ危機が起きた時、トルコの少ない外貨準備金では対応できない」と格付け会社ムーディーズは警告しています。ロシアからのミサイル購入を巡って、米国との関係も悪化しています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

第3レジスタンス:18.66円
第2レジスタンス:18.47円
第1レジスタンス:18.20円
ウィークリー・ピボット:18.00円
第1サポート:17.74円
第2サポート:17.54円
第3サポート:17.27円

5月のこれまでの高値は18.66円、安値は17.48円。
高値と安値の半値(50%)は18.07円。

先週の終値はその前の週に比べ0.20円のトルコリラ安/円高。
先週の値幅は0.46円。
1日の平均値動きは0.19円。

2019年のこれまでの高値は21.15円、安値は17.48円。
高値と安値の半値(50%)は19.31円。

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

28日:スイスGDP、米消費者信頼感指数など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。