2019年は、なかなか難しい相場環境にあります。「全然利益が出せないな」と悩んでいる人も多いはず。でも、利益が出せなくても心配することはありません。

かなり難解な2019年の日本株市場

 年末にかけて大荒れとなった2018年の日本株。それを受けてスタートした2019年の株式市場は、急落からのリバウンドの後、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの株価指数は、下がりはしないものの上値も重い動きとなっています。

 個別銘柄に目を向けると、順調に上昇している強い銘柄もありますが、逆に今年に入ってからずっと下落を続けているような弱い銘柄も目立ちます。

 このように、日本株全体の値動きを示す株価指数も上値が重く、個別銘柄の中には上がるどころか値下がりしているものも多い、というのが現時点(4月22日)の2019年の状況です。
 

マーケット全体の動きと、自分の投資成績を比較してみよう

 こうした中、私の周りの個人投資家の多くは「利益が出せないのではないか」と悩んでいます。でも、本当に悩む必要があるのでしょうか?

 もし、多くの銘柄が値下がりしている状況であれば、利益を出そうにも出すことができないので心配には及びません。逆に、株価指数も、大多数の銘柄も順調に上昇している状況で利益が出せていないのであれば、少しまずい状態といえます。

 筆者の場合、自分の投資成績が問題ないかどうかを確認するときは、TOPIXマザーズ指数の値動きを比較して確かめています。

 なぜなら、筆者の投資対象は中小型株が多く、TOPIXに連動しやすい銘柄とマザーズ指数に連動しやすい銘柄にまたがっているからです。

 なお、筆者は日経平均株価との比較はしていません。日経平均株価は、影響度の高い一部の銘柄の値動きのみで大きく動いてしまうため、日本株全体の動きを的確に表しているとは言えないからです。