『会社四季報』を読んで相場観を身につけよう
──これから投資を始めようと思っている人にアドバイスをお願いできますか。
もしまだ投資を始めるかどうか迷っているなら、今すぐ第一歩を踏み出してほしいですね。私のまわりを見ても会社勤めをしている人の多くは「自分がお金持ちになるなんて無理」とあきらめているように思えます。出世を志しても高給を保証されるトップへと上り詰めるのは容易なことではありませんし。
その点、株式投資というのは上手に立ち回りさえすれば、一般人でも大きな資産を築くことができます。しかもピーター・リンチが提唱する成長株の中長期投資という方法であれば、会社に勤めながらでも支障なく続けることができます。最初はほんの少額でいいので、自分がいいと思う銘柄を買ってみてほしいと思います。
──会社勤めで、資金に余裕がない人でも始められることは分かりました。一方で、多少は経営や財務の知識がないと難しいのではないかと考えている人も少なくないと思いますが、その点はどうお考えですか。
正直、ある程度の知識は必要です。ただ、今どきの会社員なら、決算書の中身を一通り理解できるくらいの知識を持っている人も多いと思うんです。それくらいの知識があれば問題なく始められると思います。
──まったく知識がない人は勉強したほうがいい?
それはそうですが、知識をつけてから株を始めようと考えると、何もしないまま時間だけが過ぎていく可能性もあるので、まずは口座を開いて買ってみることをすすめます。実際に始めると、いろいろ疑問が湧いてくるので、○○について調べてみよう、次は××について調べてみようなどと思うものです。それを繰り返していると自然と知識が身についていきます。
──オススメの勉強法はありますか。
勉強法というか、全上場企業の企業データが掲載されている『会社四季報』を読むことを勧めたいですね。『会社四季報』はその名の通り、年4回刊行されているのですが、私は今も毎回購入して、熟読します。上場している企業を網羅的に知ることができる、成長銘柄を見つけられるといったよさがありますが、それに加えて相場観が身につくというメリットがあります。例えば入門書のたぐいをみると「PERは10倍以下、PBRは1倍以下だと割安」などと書かれていますが、それはあくまでも基準に過ぎません。PERが10倍以下の銘柄がたくさんあったら、10倍では物足りないわけです。普段から『会社四季報』を見ていると相場の全体像が見えてくるわけです。
──たしかに初心者の場合、そうした「相場観」を身につけることが大事かもしれないですね。
『会社四季報』には3,700社以上掲載されていますから、最初は隅から隅まで読むのはしんどいかもしれません。まずは自分が働いている業種など馴染みのある会社や興味のある会社だけ読んでみるといいでしょう。
──それだけでもきちんと読めば相場を見る目が養えそうですね。では、今日はありがとうございました。
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