10連休前後の株ポジションはどうするべきか?

 結論から言います。もし、読者の皆さまが、長期投資をしているのならば、10連休前後に波乱があってもなくても、それは短期的なこととして無視していいと思います。

「10連休の波乱」というと、株が大きく下がることをイメージする人が多いと思いますが、過去の統計を見る限り、大きく下がる波乱も、大きく上昇する波乱も両方あります。したがって、長期投資している株式については、10連休だからと言って、減らしたり増やしたりするべきではないと思います。

 ただし、読者の皆さまが短期投資をしているのならば、10連休前後は値動きが荒くなる可能性があることに注意が必要です。

 株は、短期的には需給や材料で動きますが、長期的にはファンダメンタルズ(景気・企業業績)で動きます。10連休に波乱があってもなくても、最終的には、日本および世界の株式は、2019年および2020年の世界景気によって動くことになるはずです。

 私は、今が2019年の景気悪化を織り込む最終局面で、年後半には、2020年の世界景気回復を織り込んで、日経平均は上昇すると予想しています。

 もちろん、私の予想が外れて、年後半、日経平均が下がる可能性もあります。それでも、平成の構造改革を経て、割安で投資魅力の増した日本株にじっくり投資していくことは、長期的な資産形成に寄与すると思います。短期的な株価下落に神経質にならず、どっしり腰を落ち着けて、長期投資していくことが良いと思います。


 

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