大きさが同じ指輪でも重さが変わる場合も

 金属の純度と割がねに注目 以下の指輪に注目してみましょう。

図:指輪の一例 出所:筆者撮影

 この指輪の内側には“Pt900”という刻印があります。 この“Pt900”という刻印は、この指輪の素材がプラチナ主体であり、プラチナの純度(含有率)が1,000分の900であることを示しています。つまり、この指輪は純度90%のプラチナの指輪だということです。

 プラチナ以外に、指輪に用いられる主要な貴金属に金(ゴールド)と銀があります。それらを主体とした指輪における純度の違いは以下のとおりです。

図:指輪における貴金属の純度と割金(わりがね)度 (一例)

出所:各種資料より筆者作成

 また、以下は、プラチナと金、銀における、純度・割がね度の高低と指輪の性質を示したものです。

図:プラチナ・金・銀における、純度・割がね度の高低と指輪の性質(一例)

出所:各種資料より筆者作成
※温度、明るさ、湿度、体質など、諸条件で下記のとおりにならない場合があります。

 主体となる貴金属に割金(わりがね)を施すと、指輪の性質が変わることがわかります。割金によって、硬さを増しつつ、色味を変化させることができるため、多彩な趣味・趣向に合わせた指輪を作ることができます。以下は、指輪における主体となる貴金属と割金の内訳です。

図:指輪における主体となる貴金属と割金の内訳 (一例) 

出所:各種資料より筆者作成

 金、銀、プラチナという主体となる貴金属に、パラジウムが割金として用いられ、さまざまな種類の指輪ができていることがわかります。