日本株にはまだ上値余地がある

 まずは、日本株の上値余地について見ていきます。あらためて上の図1を見ると、上値のめどとして意識されそうなのは200日移動平均線です。また、同じ移動平均線系のテクニカル指標であるエンベロープにも注目してみます(下の図2)。

■(図2)日経平均のエンベロープ(25日移動平均線を基準)(2019年4月5日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 図2にあるのは25日移動平均線を中心としたエンベロープですが、日経平均は通常の値動きで25日線から上下3%の範囲内で動くことが多くなっています。実際に、今年の2月から3月あたまにかけての状況を見ると、プラス3%の線に沿って株価が上昇していることが分かります。

 先週末時点の株価位置はまだプラス1.61%の辺りですので、上値余地がまだあると考えられます。同じく、先週末時点の200日移動平均線は2万1,911円と、2万2,000円台よりも下にあるため、まずはココを超えることができるかがポイントです。