【4】エヌビディア

出所:トムソン・ロイター(現地4月2日まで過去1年間)

 エヌビディアはGPU(画像処理半導体)市場で最大手の企業で、2位のAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)を市場シェア(売上高ベース)で大きく引き離しています。同社のGPUはAI(人工知能)のディープラーニング(深層学習)や自動運転車のシステムなどに幅広く用いられ、データセンター関連の売上の伸びが注目されています。

 昨年秋頃に発表した新型GPU「GeForce RTX 20シリーズ」がやや期待外れの状況となっていることや、仮想通貨関連のマイニング需要が急減したことなどを受け、昨年300ドル近くまで上昇した株価は120ドル台まで下落。しかし、2月14日に発表された11月-1月期決算が、市場関係者の間で恐れられていたほど悪いものではなかったことなどから徐々に前向きな見方が広がり、株価は200ドル近辺まで回復しています。

【5】アップル

出所:トムソン・ロイター(現地4月2日まで過去1年間)

 アップルはご承知の通り、「iPhone」シリーズのスマートフォンの他、「iPad」「Mac」「iPod」「Apple Watch」「Apple TV」などを展開する企業です。最近ではiPhoneの販売台数がやや頭打ち状態になってきたことから、ビデオのストリーミングサービスを発表するなど、サービス分野での収益強化に取り組んでいます。

 1月29日に発表された2018年10-12月期決算では、「アップル・ミュージック」や「アプリストア」などのサービス事業に注目が集まる中、同事業の売上高が大幅に上昇したことが示されました。株価は良好な決算内容を受け急騰し、その後も3月末にかけて堅調な値動きが続きました。

今後の注目テーマ

 2019年1-3月期は引き続きハイテク関連銘柄が注目され、なかでもクラウド関連の銘柄が多くランクインしました。今後の動向については何とも言えないところがありますが、個人的には引き続きクラウド関連がメインテーマになるのではないかと感じています。AIや5G関連などにも注目していますが、5Gは本格的な普及にはもう少しかかるように思えますので、関連銘柄が盛り上がってくるにはしばらく時間がかかるのではないでしょうか。