ランキング上位の銘柄 直近の動向を解説
買付ランキングの上位5銘柄の簡単に直近の動向を見てみます。
【1】アマゾン・ドット・コム
アマゾン・ドット・コムは世界最大級のインターネット小売企業であると共に、クラウドサービス「アマゾンウェブサービス(AWS)」がインフラストラクチャの分野でトップのシェアを誇っています。昨年は株価が2,000ドルに到達し話題になりましたが、マーケット全体が下落し、株価は一時1,300ドル台まで下落する場面もありました。
また、1月31日に発表された2018年10-12月期決算では1-3月期のガイダンスが市場予想を下回り株価が急落する場面もありましたが、その後は1,600ドル~1,700ドルの間で横ばいの動きを続け、3月に入り株価はレンジを上抜けてきました。
【2】ウエスタンデジタル
ウエスタンデジタルはHDDやNANDメモリの世界的なメーカーですが、昨年7月ごろから、それまで推移していた株価レンジを下抜け始め、株価は一時35ドル近辺まで下落しました。昨年3月頃には100ドルを超えていた株価が3分の1程度まで下落した値ごろ感などから、楽天証券で買いが膨らんだようです。
1月24日に発表された2019年10-12月期決算では20.7%の減収となり、市場予想を上回る減収幅となりました。それを受けてスマートフォン関連の需要減速懸念が再燃したためか、株価はその後、上値の重い展開が続いています。
【3】マイクロソフト
マイクロソフトは「Windows」シリーズなどのOSや、「Office」シリーズなどで有名ですが、ここ数年はクラウドに大きく舵を切っています。以前は「Windows」や「Office」などの新バージョンを販売することで利益を上げていましたが、現在はサブスクリプション(定期支払)型でサービスを提供し、毎月入ってくる定額支払いなどから安定的な収益を上げるようになりました。
1月30日に発表された2018年10-12月期決算では、主力のクラウドコンピューティングサービス「アジュール」の売上高の伸びが76%増と前年同期の98%増からやや鈍化し、一部市場関係者の間で懸念が生じたものの、株価は堅調な動きが続き、3月には史上最高値を更新しました。