3月の売買代金ランキング(人気株)

 1月末のサンバイオショックや2月のアンジェスフィーバー(HGF遺伝子治療薬の再生薬として日本初となる承認)のような象徴的な話題は無かったものの、3月も新興株で売買が活発だったのはバイオ株でした。売買代金ランキングの1位~6位がバイオ株。2月は2位(2月の売買代金25日移動平均値114億円)だったアンジェスが、3月は売買代金ほぼ倍増でトップに。2月トップのサンバイオ(同233億円)は、前月のほぼ3分の1の売買代金で3位でした。

 1位~6位までバイオ株で独占。この6銘柄の売買代金25日移動平均値を合計すると540億円に上ります。新興株全体が1,718億円でしたので、この上位6銘柄だけで「31%」を占めていたということ。「(3月の)新興株市場全体の流動性の“約3割がバイオ6銘柄”」と表現できますので、冷静に考えると「結構スゴイこと起きてたんだな」と振り返られるのではないでしょうか。

市場 コード 銘柄名 3月末
終値
時価
総額
売買代金
25日
移動
平均値
月間
騰落率
東証マザーズ 4563 アンジェス 1,045 1045 206.6 6.6
東証マザーズ 4588 オンコリス 3,390 454 123.2 53.5
東証マザーズ 4592 サンバイオ 2,856 1420 78.4 5.0
ジャスダック 4579 ラクオリア 1,721 351 50.9 -11.3
東証マザーズ 4565 そーせい 1,505 1148 42.8 21.1
東証マザーズ 4596 窪田製薬 766 313 39.0 95.9
東証マザーズ 4385 メルカリ 3,400 5050 38.2 9.0
東証マザーズ 3990 UUUM 5,300 995 32.2 -9.9
東証マザーズ 3906 ALBERT 15,000 489 27.7 38.2
ジャスダック 7564 ワークマン 5,700 4665 27.2 33.8
東証マザーズ 7049 識 学 5,330 133 24.2 -0.9
ジャスダック 7612 NUTS 152 113 20.2 -6.2
東証マザーズ 4425 Kudan 20,590 1422 19.5 -14.7
ジャスダック 4582 シンバイオ 198 163 18.3 -5.7
東証マザーズ 7172 JIA 2,608 788 18.0 -18.6
東証マザーズ 4382 HEROZ 11,910 830 16.7 37.1
ジャスダック 6324 ハーモニック 3,790 3650 16.6 4.1
ジャスダック 2146 UT GROUP 2,536 1024 16.0 0.0
東証マザーズ 4428 リンク 17,970 214 15.9 46.5
東証マザーズ 7707 PSS 419 105 14.7 8.5
【各項目の単位】3月末終値(円)、時価総額(億円)、売買代金25日移動平均値(億円)、月間騰落率(%)
出所:筆者作成