先週末の陰線は「プチ・セリングクライマックス」か、下方向へのサインか
となると、今後の先行きを想定する上での重要なポイントは、「8日(金)の大きな陰線をどう解釈したら良いのか?」になります。8日(金)はメジャーSQ(特別清算指数)であったことや、中国で発表された貿易統計の結果が悪く、上海株が急落したことが影響して下げ幅を大きくさせたと思われます。
この先週末の大きな下げを前向きに捉えるならば、「プチ・セリングクライマックス」だったと考えられるため、今週の取引で下げが限定的にとどまれば、再び株価は戻りを試すのではないかと解釈することができます。
反対に、8日(金)のローソク足は25日と75日の二本の移動平均線をまたぐ形で下抜けています。これは「二本抜け」と呼ばれ、相場のトレンドが抜けた方向に強まるサインとされていますので、こちらは「調整が深くなってしまうかも」というネガティブな見方もできるわけです。
さらに、平均足とMACDの組み合わせを見ても、平均足が陰転し、MACDがシグナルとの下抜けクロスとなっており、これまでの戻り基調が下方向へ転じそうなサインが出ています。