アマゾン

 

 アマゾンの業績はどんどん雲行きがおかしくなっています。下のチャートが全てを物語っていると思います。

 

 今からちょうど1年前の2018年第1四半期の、アマゾンの売上高成長率は前年同期比+43%でした。それが2019年第1四半期の売上高ガイダンスは、わずか+14%にまで落ち込んでいます。言い換えればアマゾンの売上高成長率には急ブレーキがかかっているのです。

 先に発表された第4四半期決算は、EPSが予想5.51ドルに対し6.04ドル、売上高が予想719.5億ドルに対し724億ドル、売上高成長率は前年同期比+19.1%でした。

 営業利益は+78%の38億ドルでした。ガイダンスは21億~36億ドルでした。

 北米ネット売上高は+18%の441億ドルでした。営業利益は23億ドルでした。

 海外売上高は+15%の208億ドルでした。営業利益は赤字の6.4億ドルでした。

 AWS売上高は+45%の74.3億ドルでした。営業利益は21.8億ドルでした。

 第1四半期の売上高は予想610.4億ドルに対し新ガイダンス560億~600億ドルが、営業利益は予想30億ドルに対し、新ガイダンス23億~33億ドルが提示されました。

 ジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者/chief executive officer)は今、離婚手続きの真っ最中で経営に集中しにくい様子です。おまけに恋人との間のメールのやりとりを巡って醜聞も飛び出しています。

 それに追い打ちをかけるようにニューヨークに設置するはずだった第2本社の構想は地元からのしつような反対で頓挫しました。 同社の場合、とにかく、CEOのプライベートな問題を早く片付け、経営に集中できる状況に戻すのが先決のように思います。

 さらに3四半期連続してガッカリさせられるような決算しか出してないので、次回はピリッとしたところを見せてほしい! と投資家は切望していると思います。