2020年に半導体ブームが復活すると予想する理由

 最後に、2020年にブームが復活すると予想する理由を述べます。3つあります。

 

【1】次世代NANDフラッシュメモリ(3次元96層)の歩留まりが簡単には上がらないと予想

 前回の半導体ブームが予想以上に長期化したのは、当時の最先端フラッシュ(3次元64層)の歩留まりがなかなか上がらなかったためです。それでは、次の最先端フラッシュの量産は、どうなるでしょう。次世代NANDフラッシュの量産は、今年から始まる予定です。実際に始まってみないとわかりませんが、生産はどんどん難しくなっているので、簡単には歩留まりが上がらないと考えています。そうなると、旧世代フラッシュの寿命が長期化し、再び、需給逼迫につながる可能性もあります。

【2】米中貿易・ハイテク戦争が一定の「落としどころ」に

 米中貿易・ハイテク戦争が解決することはあり得ませんが、協議が進む中で、なんらかの落としどころは見つかると予想しています。そうなると、貿易戦争への不安で止まっているハイテク関連の投資も復活すると考えられます。

【3】AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット化)、ロボット、5G(第5世代移動体通信)の普及進む

 世界で、AI、IoT、ロボット、5Gの普及が進む流れは変わらないと考えています。貿易戦争や世界景気減速の影響で、一時的に進行が鈍っているだけで、2020年にかけて、再び普及が加速すると見ています。

 私は26歳だった1987年に、投資顧問会社で、日本株ファンドマネージャー兼アナリストとなりました。その時、アナリストとして最初に担当したのが、半導体産業でした。それから、いろいろな業種を担当しましたが、半導体業界について、常に考え続けてきました。

 半導体産業、厳密に言うと、半導体メモリは波の大きいビジネスです。誰もが強気で半導体メモリの好調が続くと思っているときに突然ピークアウトし、半導体不況が始まります。もう、半導体メモリでは稼げないと思われている、半導体不況の大底から、突然、急回復が始まります。

 将来の予測はとても難しいですが、私は過去の経験も踏まえた上で、今、半導体関連株を買っていくべきタイミングが訪れたと判断しています。

 

 

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