値上がり率ランキング(5銘柄)
1 Kudan(4425・東証マザーズ)
昨年12月19日に上場した直近IPO株。IPO前から評価が高く、超大型IPOソフトバンクと上場日が重なるという不運もありながら初値から大きく上昇(公開価格3,720円、初値14,000円)。3次元空間を瞬時に認識できる独自の技術を持ち、人工知能(AI)ではなく“人工知覚(AP)”のアルゴリズムを研究開発しています。
ビジネスモデルの珍しさ、将来性をハヤしたほか、直近IPO株唯一の値がさ株ということもあって短期資金が殺到。時価総額はマザーズ市場で5位と、AI関連ベンチャーで盛り上がったPKSHAを彷彿とさせる銘柄になっています。今期予想の純利益は1億円で、1月末時点の時価総額は1,465億円。予想PERは1,465倍・・・。
2 AmidAHD(7671・東証マザーズ)
昨年12月20日に上場した直近IPO株。12月IPO株を物色する流れが追い風ですが、それ以外では「改元」関連のニューカマーとして注目された側面も。新天皇即位に伴う「改元」が5月1日に決まり、日本最大の印鑑通販サイト「ハンコヤドットコム」に特需があるという連想が広がったそうです。30年前の改元時、「平成」のスタンプに特需が発生したとかしないとか・・・。
3 ビープラッツ(4381・東証マザーズ)
ほぼ一本調子で上昇、中小型株ファンドによるポートフォリオ組入れ判明が手掛かりになったようです。ニーズ拡大が有力視される「サブスクリプション(継続課金)」関連の中核銘柄、成長性を機関投資家も評価しているのでしょう。9日に、大和証券投資信託が発行済み株数の5.52%の大量保有者になったことを報告していました。
21日には、コニカミノルタジャパンとサブスクリプションの基盤の共同開発も発表。これで4カ月ぶりの株価1万円台回復を果たし、その後は高値更新による好需給だけを狙った順張りの短期勢も参戦へ。
4 イード(6038・東証マザーズ)
自社メディア(ニュースサイト)運営が主力の同社にとって、大きな朗報が届いたのが8日でした。米グーグルから「Google Partner」に認定されたと発表、これでグーグルから広告商品・サービスなどの最新情報や広告運用のセールスサポートが提供されるようになります。
この資格を得たこと自体、印籠を手に入れたようなもの?これで広告収入の増加につながるといった期待が生まれ、その期待が時価総額30億円未満の超小型株には強い上昇インパクトにつながりました。
5 リファインバース(6531・東証マザーズ)
材料が出る前の時価総額はわずか23億円だった超小型株。この状態で出た材料は、「自動車用エアバックの製造工程で発生する基布端材をリサイクルする技術の開発、事業化を進める」というもの。この事業の立ち上げは4月以降のため、今19年6月期業績に与える影響は軽微ながら、「大きな成長ポテンシャルを有しており、将来的には中核事業として国内外での規模拡大を目指す」ともリリースには記載されていました。
清々しいほどの自信を会社側が示したこともあり、新規事業に対する期待が発生。超小型株だったこともあって、発表から3日連続で終日ストップ高に。