1月の売買代金ランキング(人気株)

 

 下げ銘柄一色だった昨年12月とは一変、新年1月は上げ銘柄一色。トップ20で下げたのはサンバイオとALBERTの2銘柄だけでした(この2銘柄は、12月の売買代金ランキングのワンツー銘柄でした)。

 売買代金でダントツはサンバイオ。慢性期脳梗塞を対象とした米国での「SB623」の治験結果を発表する直前、29日までの月間騰落率は+44.4%でした。ここからストップ安売り気配のまま月末を迎え、30日と31日の2営業日だけで月間マイナスに。

 今回の治験は失敗でしたが、そもそも新薬の上市成功確率が非常に低く、これが創薬ベンチャーのリスクとして十分に知られていたはずです。今回のサンバイオがこれだけ株価に大きなマイナスインパクトが起きたのは、その手前で尋常ないほど株が人気化して反動が大きいと思います。

 1月は米中協議、FOMC(米連邦公開市場委員会)や日銀会合、日米の決算発表とイベントが多く、リバウンドしていたとはいえ東証1部市場は閑散としていました(売買代金が非常に少なかった)。上がっている銘柄も買戻しの側面が強く、買戻しが続くまで・・・といった雰囲気。

 その中にあって、上場来高値圏で需給が良く(順張り向き)、値がさ株で値幅取り妙味が大きく、そして流動性が極めて高い銘柄は、サンバイオしかありませんでした(次点がUUUM)。最高値を付けた21日は、1日の売買代金が674億円にのぼり、全市場でも任天堂を抜いて売買代金トップに。こうした背景が、30日以降のネガティブインパクトを大きくしたことも不運だったと思います。

市場 コード 銘柄名 1月末
終値
時価
総額
売買
代金
25日
移動
平均値
月間
騰落率
東証マザーズ 4592 サンバイオ 7,210 3,585 191.6 -11.1
東証マザーズ 3990 UUUM 5,820 1,093 92.3 39.7
東証マザーズ 4588 オンコリス 1,109 148 50.8 7.3
東証マザーズ 3906 ALBERT 9,750 318 41.8 -20.1
東証マザーズ 4565 そーせい 1,013 773 39.5 26.8
東証マザーズ 4385 メルカリ 2,301 3,340 23.3 24.9
ジャスダック 2702 マクドナルド 4,815 6,402 23.2 3.3
東証マザーズ 4425 Kudan 21,210 1,465 22.5 100.7
東証マザーズ 3987 エコモット 1,840 83 21.8 32.4
東証マザーズ 7779 サイバダイン 693 952 21.8 42.9
東証マザーズ 7046 TDSE 6,080 134 21.0 12.4
ジャスダック 6324 ハーモニック 3,790 3,650 19.9 25.9
東証マザーズ 4594 ブライトパス 263 110 19.3 25.2
ジャスダック 4579 ラクオリア 1,112 227 19.1 3.2
東証マザーズ 6033 エクストリーム 3,505 190 17.1 13.1
東証マザーズ 2121 ミクシィ 2,753 2,154 15.9 19.6
ジャスダック 3776 ブロバンタワ 341 178 14.5 20.9
ジャスダック 3356 テリロジー 1,233 193 14.5 16.3
ジャスダック 7564 ワークマン 7,900 3,233 14.2 8.1
東証マザーズ 7172 JIA 3,970 1,200 12.8 28.7
データは、2019年1月末現在。単位は、終値は円、時価総額、売買代金は億円、騰落率は%。