今週の予測

今週は、2万000~2万1,000円の中で上値を試す展開も

 今週の日経平均は、中国が2月4日から「春節」で7日連休のため、日経平均は米国株式と為替により影響を受けることになります。

 米国株式は、FRBが緩和的な金融政策を打ち出したことを好感。今後、米中貿易交渉が順調ならば日米ともに株価のサポート要因になります。日本市場は需給関係をみると変化が出てきており、1月第4週(21~25日)は海外投資家が11週ぶりに買い越しており、これが継続すれば日本株は戻りを試す展開となります。

 今週は、主力企業の決算発表が相次ぐため、企業決算を材料に個別株の取引が活発化し、日経平均にも影響を与えることになりそうです。今後の日経平均の基本レンジは2万500~2万1,000円ですが、悪材料が出なければ下値は堅く、米国株式と為替次第では2万1,000円を試す動きの可能性もあります。

(指標)日経平均

 今週は、上海株式は「春節」で7連休のため、米国株式と為替に左右される展開となります。FRBが追加利上げの一時停止の可能性を示唆したことで投資家心理は改善しており、株価のサポート要因になります。日本市場は決算が相次ぎますので、主力株の好決算があれば個別株も活発化し、日経平均の指数を支えることになります。チャートは2万1,000円水準がフシとなっていますので、ここを試す展開となるのかどうか注目です。

(指標)NYダウ

 今週も引き続き。10~12月期決算に注目となります。相場環境は中国経済や米中貿易協議が不安材料ですが、中国は国内の景気刺激策を打ち出しており、米中貿易協議が順調に進展するのと見方も出始めています。また政府機関の閉鎖で延長されていた一般教書演説が5日に行われる見込みです。この中で経済見通しがどう盛り込まれているかによって相場の方向性が分かれるかもしれません。

 

(指標)ドル/円

 今週は、経済見通しが改善されるとドル売り圧力は弱まることになります。先週のFOMCで利上げの一時停止が示唆されたことでドル売りとなったものの、1月雇用統計は市場予想を上回ったことで、追加利上げが浮上しドル買い観測が広がりました。しかし、ユーロ圏では経済の減速は変わっていません。世界経済のバランスから見ると、一方的なドル買いにもなりにくいため1ドル108~110円前後のレンジでの動きが想定されます。