三つの高齢期

 高齢期の資産運用を考える上で、高齢期を「高齢準備期」「高齢前期」「高齢後期」の三つの時期に区分してみた。図1を見ていただきたい。

高齢準備期」は、リタイアメントあるいはその後およびセカンド・キャリアなどを意識しつつ本格的な高齢期に備える時期だ。個人によって差はあるが、45歳から65歳くらいまでの年齢の時期がこれに当たる。

「高齢前期」は、これまでの仕事をリタイアして働いて稼ぐ収入がないか、または収入が減少する時期だが、金融取引に関する判断力を十分持っている時期で、65歳まで会社や官庁で働いているとすると、リタイアしてから75歳あるいは80歳くらいまでの年齢だ。

「後期高齢期」は、金融取引に関する判断力がおぼつかなくなってくる可能性を意識する時期であり、個人差は大きいが平均的には75歳あるいは80歳くらいから後の年齢だ。

 それぞれの年代に特徴的な課題があると筆者は考えている。以下、三つの年代別に資産運用のポイントをご説明する。要点を図1にまとめてみた。