これらを手掛かりに買いが優勢となり、WTI期近3月限は一時55.66ドルまで上昇、期近ベースとしては約2ヶ月ぶりの高値を示現した。40ドル台前半からの戻りが50ドル台前半で一服していたが、レジスタンスとして意識されていた節目の55ドルをブレイク、ロスカットオーダーなどを巻き込んで短期的に上げ幅を拡大した格好。このまま踏み上げ相場への期待もあったが、米中閣僚級通商協議の行方や週末の雇用統計の発表待ちもあったため、想定されたほどの買いは集まらず。そのため買い一巡とみる買い方の利食い売りが出て大きな上振れには至らなかった。しかし、週末の良好な雇用統計を受けて株価が上昇基調を強めつつある。株価連動の動きは継続しており、調整一巡後の原油相場もその動きに連れて値を上げる展開が見込まれる。55ドルを明確に上放れると、今度は買いに拍車が掛かる可能性が高い。

 

今週の予想

  • WTI    中立 53.50-57.50ドル
  • BRENT    中立 61.00-65.00ドル