急落急騰を先導する外国人の先物売買、外国人は円高で日本株を売り、円安で買う

 12月の世界株安局面では、円高が進みました。円高が進むにつれ、外国人投資家による日経平均先物の売りが増え、日経平均は急落しました。

 1月に入り、3日のフラッシュ・クラッシュ(ドルの瞬間的急落)で1ドル104円台をつけた後は、円安に向かっています。円安が進むにつれ、外国人による先物買い戻しが増え、日経平均の反発が続いています。

ドル円為替レート日足:2018年10月1日~2019年1月14日

 

 円高の行き過ぎから、1月は円安に戻っていますが、このまま円安が続くとは考えていません。円高(ドル安)の背景に、米国の利上げ打ち止め期待があるからです。今年の利上げについて、米FRB(連邦準備制度理事会)は、2回と示唆していましたが、市場予想は0~1回です。私はゼロと予想しています。利上げ打ち止め、あるいは利下げまで視野に入るようになれば、改めてドルが売られる(円高になる)可能性もあります。