値上がり率ランキング(5銘柄)

1 タカギセイコー(4242・ジャスダック)

 12月唯一の急騰株。きっかけは11月30日に発表した個別材料。「針なし注射器」を2019年1月から量産出荷するとの内容でした。針を使わない注射器ですので、痛みが少ない―これ、将来性感じますが、どうでしょう?

 バネの力で薬剤を高圧、高速で噴射する仕組みのようで、直接体内に投与して薬剤が拡散するというもの。しかも使い捨てのため感染症予防にもなる。分かりやすい材料だったこともあり、この材料に素早く飛び乗った個人投資家は多かった様子。信用取引を使った買いが多く、10日に東京証券取引所が信用取引の規制をかけたことで一度、過熱感は冷まされました。

2 オンコリスバイオファーマ(4588・東証マザーズ)

 12月26日に、ガンの体外検査薬として開発中の「OBP‐1101」が韓国で特許出願の特許査定を受けたと発表。これにより、韓国における特許保護期間が最長2032年2月まで延長されるそうです。発表翌日から3連騰。3営業日で株価は5割近くも上昇。これほど買われるような強材料なのかは分かりません。が、反応は強烈でした。

3 ジェネレーションパス(3195・東証マザーズ)

 新興市場が最悪の12月27日に年初来高値を更新した逆行高銘柄。21日の後場、2018年10月期の営業利益予想を大幅に上方修正(1.5億円→2.0億円)。2億円と絶対額は小さいですが、前期比にすると12倍!

 今期2019年10月期の業績予想は開示していません(ユニーファミマHDと共同でECサイトの運営を開始するため)が、前期88億円だった売上高は2倍以上になるとの見方がコンセンサスで。さらに、会社側の業績展望も超強気。26日に開示した決算説明会資料には、2020年10月期の売上高を「500億円」なる野望が記されています。さあどうなる?

4 ロジザード(4391・東証マザーズ)

 こちらも12月に逆行高。上場は2018年7月とまだ新しい銘柄ですが、荒波の12月に上場来高値を更新しました。買いが加速したきっかけは、一部国内証券に関するレポート。同レポートでは、導入コストが安い在庫管理システム「ロジザードZERO」の拡大余地が大きいとの理由から業績上ブレを指摘。2019年6月期の営業利益が会社予想の1.7億円の2倍程度、3.5億円程度になるのではと予想、期待感が満載に。

5 フリークアウトHD(6094・東証マザーズ)

 12月18日に発表した伊藤忠商事との資本業務提携が買い材料になりました。デジタルマーケティング領域で新規サービスを共同開発するとのことで、フリークアウトには強材料。フリークアウト株283万株強を、伊藤忠が第三者割当増資などで取得するようです。

 なお、事業の成長と資金調達を優先させるため、東証本則市場への市場変更の申請は取り下げたもよう。2019年は、東証が東証1部の銘柄数を削減する(時価総額500億円以上など上場基準を厳格化するなど)との報道もあり、マザーズから東証1部へ昇格する銘柄が激減する可能性が高そうですね。