10月の売買代金ランキング(人気株)

 端的にいえば、“ひどい相場”としか表現しようがなかった10月の新興株市場。売買代金ランキング上位20銘柄のうち、7割の14銘柄が月間でマイナスでした。マザーズ市場の投資主体別売買動向を見ると、月間安値を付けた10月最終週は外国人が最大の売り越し主体(週間で25億円売り越し)。マザーズも外国人が売り越しだったのですが、興味深いのは個人投資家でした。

 この週の個人投資家は4億円買い越しなのですが、内訳では現金が42億円買い越し、信用が38億円売り越し。需給要因で価格無視(約定優先)的に売られるなか、現金の投資余力を十分持った個人投資家は、押し目買いで動いていたことがわかります。一方で、信用が売り越しというところを見ると、やはり評価損益が悪化する手持ちの信用買い残を処分した個人投資家も多かったことが分かります。ランキング上位では、ジャスダックのテリロジー、マザーズのそーせい、メルカリなどが、信用の需給悪化で処分売りがかさんだ銘柄と特定できます。

市場 コード 銘柄名 10月末
終値
時価
総額
:億円
売買
代金
25日
移動
平均値
:億円
月間
騰落

:%
東証マザーズ 3906 ALBERT 11,570 325 71.4 8.1
ジャスダック 3356 テリロジー 1,189 186 56.3 -26.3
ジャスダック 4582 シンバイオ 191 146 46.6 22.4
東証マザーズ 4565 そーせい 877 669 38.0 -36.0
東証マザーズ 4385 メルカリ 2,856 4,035 33.6 -23.9
東証マザーズ 3990 UUUM 3,115 573 29.3 -23.8
ジャスダック 6425 ユニバーサル 3,420 2,743 29.1 -1.3
東証マザーズ 8789 フィンテック 194 361 28.6 -0.5
ジャスダック 4398 BBSec 2,584 102 28.2 20.2
ジャスダック 2134 サンキャピタル 94 51 25.5 64.9
東証マザーズ 4592 サンバイオ 3,680 1,830 23.7 -6.7
ジャスダック 8909 シノケンG 934 340 22.8 -22.4
ジャスダック 6324 ハーモニック 3,435 3,308 22.6 -17.9
東証マザーズ 3996 サインポスト 4,745 486 20.2 44.7
東証マザーズ 6033 エクストリーム 4,335 235 17.3 5.2
ジャスダック 6787 メイコー 2,818 755 16.9 -10.0
ジャスダック 3776 ブロバンタワ 301 157 15.9 -11.2
ジャスダック 9820 MTジェネック 13,100 141 15.7 -65.9
ジャスダック 2146 UT GROUP 3,395 1,370 15.7 -16.3
東証マザーズ 4394 エクスモーション 4,865 64 15.5 -17.1