海外展開に積極的な外食企業3社

 吉野家HD(9861)は、海外で833店舗を展開しています。海外の売上高構成比は10.1%です(2019年2月期1Q時点)。主な展開店舗は「吉野家」ですが、アジアでは、うどん専門店の「はなまるうどん」も44店舗展開しています(直近7月時点)。

 ラーメンの「一風堂」を展開する力の源HD(3561)は、海外で86店舗を展開。海外の売上高構成比は31%に達しています(2019年3月期1Q時点)。

「ペッパーランチ」「いきなり!ステーキ」などを展開するペッパーフードサービス(3053)は、海外で310店舗を展開しています(2018年12月期2Q時点)。米ニューヨークへの出店や、米国NASDAQ市場へのADR申請を公表するなど、株式市場に話題を提供しています。

 ただ、外食の場合は特有のリスクもあります。主軸の国内店舗を含め、消費者に継続して来てもらえる店作りが持続できなければ、人件費や賃料の負担が営業利益を圧迫します。外食は比較的参入障壁が低く競争が激化しやすいので、その競争に打ち勝つモデルを築いているか見極める必要があります。以下に3社の直近の連結業績を掲載しますが、吉野家HDと力の源HDは利益面で苦戦している状況です。

吉野家HDの業績

単位:百万円 
出所:会社資料より楽天証券作成

力の源HDの業績

単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成

ペッパーフードサービスの業績

単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成