米国で注目の「サブスクリプション・モデル」とは?
サブスクリプション(subscription)とは、そもそも「定期購読」という意味で、新聞の定期購読などがサブスクリプションにあたりますが、ここでいう「サブスクリプション」は、ソフトウェアの利用形態の一つです。
ビジネスでソフトウェアを導入するときは、一般にそのソフトウェアの使用権限を購入する必要があります。導入時に代金を支払えば、そのソフトを更新なしで継続使用することができるため、初期費用は大きいものの、維持費を抑えることができます。
一方、購入するのではなく、1カ月または1年など使用期限を決めてソフトウェアを借りる契約を取り交わします。使用の必要がなくなった場合、契約を解除すればその時点で費用はかからなくなります。この課金方式のビジネスをサブスクリプション・モデルと呼びます。またそれら全体の流行を捉えてサブスクリプション・エコノミーと形容する場合もあります。
現在米国では「サブスクリプション・モデル」のビジネスが大流行しています。例えば、ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)を利用すればDVDを購入する代わりにインターネットを通じてテレビドラマや映画をストリーミングで視聴することができます。
音楽のストリーミングであるスポティファイ(ティッカーシンボル:SPOT)でや、クラウドを通じてデータを保存するドロップボックス(ティッカーシンボル:DBX)も「サブスクリプション型」ビジネスのポピュラーな例です。
サブスクリプション・モデルでは、モノを所有するのではなく、必要なとき必要なだけアクセスする権利を定期購読します。コンテンツを売る側も、従来の「商品」という発想から、「サービス」という発想となります。
最近の若者はモノを買い込むことを嫌い、むしろ体験におカネを払いたがると言いますが、サブスクリプション・モデルは、そういう世代にうってつけの商売の仕方と言えるでしょう。