非ネット企業にも広がるサブスクリプションの試み
最近ではインターネットに直接関係ない企業までもがサブスクリプション・モデルに関心を抱き始めています。
良い一例は自動車メーカーです。ゼネラル・モーターズ(ティッカーシンボル:GM)のキャデラックは「Book」という名称のサブスクリプション・サービスを開始しています。
「Book」とは、毎月1,800ドル払えば自分の好きな時、好きなだけキャデラックに乗ることができる、というサービスです。つまりキャデラックを所有するのではなく、常に整備の行き届いた新品同様のキャデラックの支給を受けるアクセスの権利を買うわけです。
そこでは保険とか整備サービス契約などの煩わしい手続きを一切することなく、飽きたら他のクルマに乗り換えることができるというメリットがあります。
同様にポルシェは「Passport」というサービスを、BMWは「Access」というサービスを、メルセデス・ベンツは「Collection」というサービスを展開しています。
これらの自動車会社各社のサービスに共通するのは「いつでもクルマを取り換えられる」という柔軟性とバラエティーを提供しているということです。それらを通じ消費者を飽きさせず、自社のブランドに忠誠なファンを育てようとしているわけです。