ビジネスの世界でもサブスクリプションが大流行

 サブスクリプションは上記の消費者向けサービスにとどまりません。ビジネス向けのソフトウェアなどでもサブスクリプションは大流行しています。

 たとえばCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ソフトの企業、セールスフォース(ティッカーシンボル:CRM)はサブスクリプション・モデルを採用した草分け的企業ですし、人事ソフトのワークデイ(ティッカーシンボル:WDAY)、クリエイター向けの各種ソフトウェアを提供しているアドビ・システムズ(ティッカーシンボル:ADBE)、CAD/CAMやゲームを創作するソフトウェアを提供しているオートデスク(ティッカーシンボル:ADSK)などはいずれもサブスクリプション・モデルを採用しています。

 さらにインターネットのインフラストラクチャをサービスとして提供しているAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)のアジュールなどもサブスクリプション・モデルと言えます。

 それらに加え最近では、サブスクリプション・モデルを武器とした新手のサービスを展開する企業が、続々と登場しています。ソフトウェア・エンジニアたちがコラボする際のツールを提供しているアトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)、企業向けアイデンティティー管理ツールを提供しているオクタ(ティッカーシンボル:OKTA)、電子署名ソリューションを提供しているドキュサイン(ティッカーシンボル:DOCU)などはいずれもサブスクリプション企業です。

 市場調査会社ガートナーの調査によるとこれらのSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)企業は過去4年間年率+25%で成長していることこが分かっています。

 また調査会社IDCは2021年までにSaaSのサブスクリプション売上高は1,590億ドルに達すると試算しています。