値上がり率ランキング(5銘柄)

1 ジェネレーションパス(3195・東証マザーズ)

 年初来安値(387円)、年初来高値(729円)ともに7月に付けています。まさに、評価一変。きっかけは、22日に発表したユニー・ファミリーマートホールディングスとの業務提携契約の締結でした。ECサイトで連携するようで、ECサイト「リコメン堂」における商品売上アップに期待。足元業績が芳しくないだけに、変化率が大きくなるのでは?という思惑が株価に反映されました。

2 石垣食品(2901・ジャスダック)

 日本列島での連日の猛暑を理由に、猛暑関連の小型株として短期筋にハヤされました。同社が手掛けているのは、ティーパックの麦茶「フジミネラル麦茶」(ペットボトルは扱っていない)。熱中症対策には水分補給が不可欠なわけで、需要アップは予想されますが…時価総額13億円という最軽量銘柄ということで、猛暑をネタにした短期筋の物色で需給ギャップが強く生じただけにも思われます。とりあえず、“動く猛暑関連株”として来年の夏まで覚えておきたい銘柄でしょうか。

3 サマンサタバサジャパンリミテッド(7829・東証マザーズ)

 サマンサJP、以下のカイノス、スタジオアタオの3銘柄は、第1四半期決算の好発進で急騰した銘柄です。同社の第1四半期は、営業利益が前年同期比10倍(5.1億円)に急改善。通期予想は据え置きですが、営業利益の通期予想(3.08億円)をすでに第1四半期で超過しています。人件費(上場企業の中でも平均年収が少ないことで知られる同社ですが…)や広告宣伝費などコスト低減が理由のようです。

4 カイノス(4556・ジャスダック)

 第1四半期は、売上高が前年同期比2割増、営業利益が2.5倍(1.98億円)の好決算でした。臨床検査の増収効果が確認されており、収益改善の中身も良好。通期予想の営業利益4億円に対する進ちょく率は第1四半期で早くも約5割、上方修正期待は高そうです。株価は急伸しながらも、PBRは1倍割れのバリュー株。割安感のある好業績小型株といえそうですね。

5 スタジオアタオ(3550・東証マザーズ)

 第1四半期の営業利益は、前年同期比35%増の3.47億円。女性に「ATAO」ブランドの財布などが人気で、インターネット販売も店舗販売も好調のようです。通期予想の営業利益6億円に対する進ちょく率は、第1四半期で約58%。通期予想の上方修正確率が高いマザーズ銘柄として覚えておきたいところです。