上記の行動バイアスが強い人の投資行動と借金傾向

それぞれの傾向・行動バイアスが強い人の投資行動を見ると「株式に投資している人の割合」は「損失回避傾向が強い人」が最も低く24.0%。

家計管理意識を見ると、「お金を借りすぎていると感じている人の割合」は「近視眼的行動傾向が強い人」は15.6%、「横並び行動の強い人」は18.2%とそれぞれ高くなっています。

→損失回避傾向が強い人は、1円でも損をしたくないあまり「減るのが怖い。預金しかありえない!」となってしまいます。リスクを分散させていく資産運用として、時間を味方につけて資産を増やすことを考えてみてはいかがでしょうか?

また、横並び傾向の強い人は、つい、お金がないのに友達にあわせてしまうことも。投資傾向としては人気の銘柄を選ぶなどの行動があるようですが、人気がある=高値をつかむ可能性もあります。「人気」は参考程度で、自分でみて考え、判断する習慣を身につけましょう。

 

データ元:金融広報中央委員会「 金融リテラシー調査2016年調査結果」
(図表61)損失回避傾向、(図表62)近視眼的行動・横並び行動、(図表63)行動バイアスの性別・年齢層別分析、(図表64)行動バイアスが強い人の特徴より。調査実施期間 :2016年2月29日~3月17日
調査対象 :全国の18~79歳の個人25,000人 調査方法 :インターネット・モニター調査。


リアルな金融統計データをもとに、元日銀マンが分析。投資のステップアップに、お役立てください。

 

◎データ監修
鈴木 卓実(たくみ総合研究所 代表)
2003年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。日本銀行にて、産業調査、金融機関モニタリング、統計作成等に従事。2018年、たくみ総合研究所を設立。エコノミスト、睡眠健康指導士として、経済や健康に関する個人指導やセミナー等を通じて情報を発信。

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