今回は「石油輸出国機構(OPEC)関連国」に注目

 今回は、石油関連市場を見通す上で重要な、石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting Countries 以下OPEC)に注目します。

以前にOPECについては「コモディティ☆クイズ【1】「OPEC」の世界シェアは?」 で解説しましたが、2018年6月、OPEC総会で加盟国が増えたこと、年次統計が公表されデータが更新されたことを受け、改めて取り上げることにしました。

 現在、原油の減産(意図して生産量を削減して需給バランスを引き締める施策。原油価格の上昇要因)に取り組んでいるOPECは、2018年6月の総会で、条件付きで増産を決定しました。

 だた、増産を決定したものの、原油価格は高止まりしたままです(2018年7月4日現在)。従来の“減産=原油価格上昇”“増産=原油価格下落”、というような単純な状態ではないのが足元の原油相場だと言えます。

 OPECのリーダー格であるサウジアラビア、共に減産に取り組んでいる非OPECのリーダーであるロシア、そして減産中のOPECに正反対の施策である増産を要請した米国(トランプ大統領)などが絡んだ、政治色を強める状況となっています。

 このような状況において、OPECとはどのような国が加盟しているのか? OPECの生産シェアはどれくらいなのか? などの基礎的な知識を頭に入れておくことは非常に重要です。