(指標)日経平均

先週の結果

 米国株式の上昇が続き、円安も進行したことで週始めから7日(水)まで4日連続の上昇となりました。6月5日(火)は2万2,500円台を回復し、6月6日(水)は2万2,625円となって25日移動平均線を突破。6月7日(木)は+197円の2万2,823円と2万2,800円台を回復しました。しかし、週末の6月8日(金)はG7やその他の重要イベントを控え持ち高調整となり、2万2,879円の戻り高値をつけたあと反落。▲128円の2万2,694円で引けました。

今週の予測

 先週に25日移動平均線を上回っており、先週末の6月SQ値2万2,825円を終値でぬけ、さらに5月21日の2万3,050円を上回って「ろく買」が出現するともう一段高となります。そうなければ当面は2万2,000~2万3,000円内のボックス相場となる可能性があります。

 

(指標)NYダウ

先週の結果

 5月の雇用統計や他の経済指標の予想を上回る結果を受け、ナスダックが3日続伸の最高値更新。つれてNYダウも大きく上昇し2万5,000ドル台を回復、6月7日には2万5,326ドルの戻り高値をつけました。

 G7の初日(8日)は米輸入制限への批判が噴出し、トランプ大統領は孤立を深めました。今後、各国が対抗措置をとる懸念が高まり、貿易摩擦が生じてくる懸念もでてきました。12日の米朝首脳会談やFOMCも控えており、様子見から方向感の定まらない展開となりそうです。FOMCで6月利上げが確実と言われており、その後のパウエル議長の発言で年内の利上げペースが高まるようだと株価にはマイナスとなります。

 

 

(指標)ドル/円

先週の結果

 週前半は5月の雇用統計に続き、他の経済指標も予想を上回ったことで金利先高感からドル買い優性となり、6月6日(水)は1ドル=110.27円をつけました。その後はG7で米国の通商政策をめぐる批判が予想されドルは109.34円まで売られ109.47円で引けました。

今週の予測

 米国の貿易問題がくすぶる中で、12日に米朝首脳会談が行われます、朝鮮半島の非核化への進展が期待された場合は地政学的リスク後退でドル買い・円売り優勢となることが考えられます。また、FOMCで6月の利上げは織り込み済みと見られますが、FOMCの経済予測で金利見通しが上方修正されると、日米金利差拡大からドルが買われることになります。ただし、貿易摩擦懸念が高まれば世界経済の減速につながるため、ドル売り圧力ができますのでドルの上値は限定的といえます。今週は109~111円の想定。109~111円のレンジを想定。