為替のレートは予測できるの?

あらち:企業や機関投資家(年金や保険)が多額の売買をするとレートが動くよ。特に新年度(日本では4月)やボーナスの時期やM&A(買収や合併)が行われたときにね。
 正直言うと、プロでも予測をするのはかなり困難。為替取引はいろいろなやり方があるけれど、「短期取引」が一般的なのは、これが理由なんだよ。短期間で為替差益を狙うほうが1回ずつのリスクは少ないからね。

 為替は24時間売買ができることを知っているかな?いつでもできるから、短くても空き時間で取引ができるよ。もちろん、「外貨預金」で金利を受け取るような「長期取引」もできるけどね。

何でドル/円なの?

あらち:通貨はたくさんあるけど、身近な「ドル/円」からはじめるのがいいと思う。アジアや南米などの新興国も盛り上がっているけどね。ドルをおすすめする理由は、「世界の通貨」だから。

みや:世界の通貨?

あらち:たとえば、日本の会社がインドの会社とやりとりをするときには、ルピーではなく、ドルを使うことが多いんだ。つまり、「ドル」のほうが信用されているからだね。そして身近でニュースでもよく見るから、情報が得やすいしね。

みや:おお! まさに世界の通貨!

あらち:最後に伝えておきたいのは、仮想通貨とは違うってこと。
国の通貨(信用がある)は、突然なくならないからね。ドルがいきなり消えることは、ないに等しいからね。リスクがある国もあるから注意は必要だけど。

みや:寝る前のゲームをやめて、10分為替をやってみようかな。まずは1枚(1,000ドル)≒10万円で、10銭動いたら売買するとかどうですか?

あらち:いいんじゃない? 大切なのは、自分がどのような取引スタイルで取引するか、を決めておくこと。だめなのは、短期取引のはずが、いつのまにか長期取引に変更していること。リスクがどんどん高くなるから気をつけてね。

みや:予測を自分で考えるのは難しそう…。

 

あらち:平日毎日午前中「毎ヨミ!為替Walker」で為替予想をしているから、そこで確認するといいよ。

 

みや:はい。お金は大切なので、プロの見方で見て勉強させてもらいます!