(指標)日経平均

先週の相場

 日本市場の新年相場は、日本が休場中に世界の株高が大きく進み、これを受けて大発会(4日)の日経平均は+741円の2万3,506円と年末から3日ぶりの大幅反発となり、26年ぶりの高値水準となりました。翌日の5日(金)も1ドル=113円台の円安を好感し、先物主導でインデックスを巻き込み+208円の2万3,714円で引けました。

今週の予想

 週末12日(金)にオプションSQを控え、短期的な過熱感もあるため、荒い動きの可能性もあります。先週の上値は先物主導に絡んでインデックス買いが絡んだ上昇ですので、日経平均の上昇ほどには個人投資家が好む中小型株は上がっていません。日経平均が下げても先行した株が売られて出遅れた株が水準訂正していくことになりそうです。目先2万4,000円が上値抵抗ラインとなる可能性があります。

 

 

(指標)NYダウ

先週の相場

 新年明け2日(火)スタートのアメリカ市場は、12月に税制改革法案が成立し、今年の利上げも継続するものの、テンポが穏やかになるとの見通しが広がり、また、経済指標も好調なことからアメリカ景気の楽観的見通し根強く、+104ドルの2万4,824ドルでスタート。

 3日(水)は原油高も好感し3指標そろって史上最高値を更新し、4日(木)も中国の経済指標の好調さと12月ADP雇用統計の9カ月ぶりの高水準を受けて+152ドルの2万5,075ドルと3指標そろって連続で最高値更新し、NYダウは2万5,000ドル台のせとなりました。週末の5日(金)は、注目の12月雇用統計は、予想を下回ったものの世界の株高の流れに乗って3日連続の3指標の最高値更新で、NYダウは+220ドルの2万5,295ドルで引けました。

今週の予想

 今週は、先週の年初からの4日間で570ドルを超える上昇となっており、短期的には過熱感が出て一服してもよさそうです。ただ、アメリカは統計的に1月は高いという経験則があり、昨年の10~12月の決算シーズンを控え、業績の上振れ期待から下げれば押し目買いが入ってしっかりした動きが想定されます。

 

(指標)ドル/円

先週の相場

 先週は、年明けの2日(火)は、アメリカ長期金利が伸び悩んだことで、ドルのリスク回避からドル売り・円買いとなり、一時ポジション調整もあって1ドル=112.06円までドル安・円高が進行しました。その後、日本株式が4日(木)から大幅高でスタートするとドル円相場が反転。5日(金)にアメリカの早期利上げ観測が広がるとドルが買い戻され113.31円まで上昇して113.09円で引けました。

今週の予想

 今週は、FRB(米連邦準備理事会)による今年の利上げのペースに思惑が交錯し方向感がない展開が想定されます。ユーロ圏の回復を見込んだユーロ買いが進むとドル売り(円高)となり、アメリカ国内の消費者物価の改善は進んでいるため、インフレの兆候がみえてくると早期利上げ観測からドル買いとなりやすいといえます。また、トランプ政権の期待が薄れていることからドルの伸び悩みと強弱の材料が入り交じっています。112.0~114円のレンジの動きを想定。