昨日(2016年05月23日)の動向
月曜日の米ドル/円は、先週金曜日とは逆にドル売り・円買いが終日続きました。110円台でスタートした米ドル/円は、東京時間の日経平均の大幅安に連れて109円台へ押し下げられると、NY時間には109.11円まで売られました。終値は109.234円(前日比マイナス0.918円)。円安と株高がお互いを支えてきた相場に、週末の米財務長官の発言が水を差しました。
ルー・米財務長官は、G7財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、「為替を無秩序な状況とするためのバーは非常に高い」との見方を示しました。米ドル/円が一時105円台まで下落して以来、麻生財務相は、「当然介入の用意がある」とたびたび牽制発言を行い、これが円高の心理的な歯止めになっていました。しかし、現時点での為替介入は、米国の理解を得られないことが明らかになりました。さらに米財務長官は、「為替政策について、相互に連絡を取り合うことで合意した」と語り、日本当局の、「為替介入は、(米国に)手足を縛られない」との考えも間接的に否定。このことが投資家心理を後退させ、株安、円高につながったと考えられます。
とはいえFRB利上げ観測も強く、週末には大幅上方修正の期待がかかる米GDP(改定値)の発表も控えているため、一方的に円高が進む地合いでもないと考えます。
2016年05月23日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 110.122 | 110.231 | 109.112 | 109.234 |
ユーロ/円 | 123.545 | 123.643 | 122.386 | 122.557 |
豪ドル/円 | 79.596 | 79.746 | 78.780 | 78.906 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年05月24日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは111.90円(2016年04月28日高値圏)、サポートは 108.72円(2016年05月18日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 111.90 | 112.80 | 108.72 | 107.10 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは123.91円(2016年05月18日高値圏)、サポートは 121.48円(2016年05月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1316ドル(2016年05月18日高値圏)、サポートは 1.1145ドル(2016年03月24日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.91 | 124.64 | 121.48 | 119.10 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは80.65円(2016年05月11日高値圏)、サポートは 78.61円(2016年05月16日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.65 | 81.95 | 78.61 | 78.15 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年05月24日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年05月24日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 15:00 | (独) 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比) | 0.7% | 0.7% |
★★★ | 15:00 | (独) 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比) | 1.6% | 1.6% |
★★★ | 18:00 | (英) カーニー英中銀(BOE)総裁、発言 | - | - |
★★ | 20:00 | (トルコ) トルコ中銀、政策金利 | 7.50% | 7.5% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します