昨日(2016年05月06日)の動向
米労働省が発表した4月の米雇用統計は、失業率は5.0%で前月から変わりませんでしたが、非農業部門雇用者数は、前月比+16.0万人と昨年9月以来の低い伸びにとどまりました。また前月分も下方修正されました。内訳では、建設部門と小売部門の弱さが目立ちました。
市場は、20万人程度の増加を予想していたため発表後は失望感かによるドル売りが強まり、米ドル/円は106.43円まで下落。ユーロ/円も2013年4月4日以来の安値となる121.48円まで急落しました。しかし、「雇用統計は期待より弱かったが、(年内2回利上げの)見通しに大きく影響しない」とのダドリー・NY連銀総裁の発言が行き過ぎた悲観論を牽制すると107円台を回復、107.086円で取引を終えました。ユーロ円も122円台に戻して122.098円で引けました。一方、ユーロ/ドルは発表直後1.1472ドルまで急上昇した後、1.13863ドルまで押し戻されました。
円、ユーロとも、雇用統計後に一時的な乱高下はあったものの、終値ベースでは前日とほぼ同水準でひけました。しかし豪ドルは例外で、豪ドル/円は前日比-1.135円、豪ドル/ドルは-94.9ポイントの豪ドル安水準となりました。RBAが、利下げを実施したことに加え、金曜日に公表した四半期金融政策報告(SoMP)において2016年のインフレの見通しを大幅に引き下げたことが、豪ドル先安観をさらに強めることになりそうです。
2016年05月06日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 107.262 | 107.416 | 106.435 | 107.086 |
ユーロ/円 | 122.299 | 122.456 | 121.480 | 122.098 |
豪ドル/円 | 80.039 | 80.292 | 78.159 | 78.896 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年05月09日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは108.20円(2016年04月29日高値圏)、サポートは 105.51円(2016年05月03日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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米ドル/円 | 108.20 | 111.90 | 105.51 | 105.15 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは123.46円(2016年05月04日高値圏)、サポートは 121.45円(2016年05月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1530ドル(2016年05月04日高値圏)、サポートは 1.1347ドル(2016年04月29日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.46 | 126.85 | 121.45 | 119.10 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは80.46円(2016年05月04日高値圏)、サポートは 77.50円(2016年02月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.46 | 81.95 | 77.50 | 74.45 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年05月09日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年05月09日)の主な指標
重要な経済指標の発表はありません。