昨日(2015年10月12日)の動向
12日のマーケットは東京とNYが休場のため参加者も限られ、レンジ取引に終始しました。
米ドル/円は、アジア時間に上海総合指数が前週末比3.28%高の3287.66と大きく上昇したことを好感して120.264円まで上昇しましたがその後は一進一退の動きが続きました。欧州時間に一時119.896円まで下落したものの引けにかけてはやや値を戻し、終値は前日比マイナス0.184円の120.025円でした。
なお、中国株価上昇の理由には、中国人民銀行が国内経済の支援のために、優良貸出債権を担保とする再貸出制度の試験プログラムを拡大すると発表したことが挙げられます。
ユーロ円は上値が重い展開となりました。欧州時間に先週金曜日の高値に肩を並べる136.93円をつけましたが、そこから値が伸びずに反落して、136.231円まで押し戻されました。終値は前日比マイナス0.185円の136.364円でした。
豪ドル/円は下値が堅く推移しました。上海株価の上昇がリスク選好ムードを高め、オセアニア通貨が上昇しました。豪ドル/ドルは0.7300台前半から0.7380台へと値を伸ばし、それに伴い豪ドル円も88.602円の高値をつけました。終値は前日比プラス0.178円の88.384円でした。
2015年10月12日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 120.161 | 120.264 | 119.896 | 120.025 |
ユーロ/円 | 136.524 | 136.930 | 136.230 | 136.364 |
豪ドル/円 | 88.003 | 88.602 | 87.770 | 88.384 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2015年10月13日)の展望
【米ドル/円】
今週注目の米指標は、14日の米小売売上高と15日のCPIです。市場予想は、9月小売売上高が前月比変わらず+0.2%。一方9月CPIは前月比-0.2%で2ヵ月連続のマイナス、前年比は-0.2%で、5ヵ月ぶりのマイナスを記録しそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 121.35 | 122.00 | 119.70 | 118.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
本日はドイツ9月CPI(確報値)と10月ZEW景況感調査の発表があります。CPIの市場予想は速報値から変わらずの前月比-0.2%。一方、ZEW景況感調査の期待指数は6.5(前回12.1)で4月から7ヵ月連続の悪化となりそうです。
また英国では9月CPIが発表されます。予想は前年同月比+0.2%(前回0.0%)となっています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 137.45 | 138.65 | 135.05 | 134.40 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
今週のオセアニア関連の注目指標は、15日の9月豪失業率と16日のニュージーランド第3四半期CPIです。豪失業率の市場予想は前月と変わらず6.2%。ニュージーランドのインフレ率は前期比0.2%(前回0.4%)に低下しそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 89.50 | 90.50 | 87.00 | 86.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月13日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2015年10月13日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 15:00 | (独)9月CPI(確報値)(前月比) | -0.2% | -0.2% |
★★ | 17:30 | (英)9月CPI前月比) | 0.0% | 0.2% |
★★ | 18:00 | (独)10月ZEW景況感調査(期待指数) | 6.5 | 12.1 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します