昨日(2015年10月6日)の動向
米ドル/円はレンジ。120.415円でオープンした米ドル/円は、東京時間に前々日高値近辺の120.567円まで上昇したものの、そこからは頭が重く、もみあいを続けた後、海外時間には120.104円と当日安値を更新しました。終値は前日比マイナス0.255円の120.198円。
8月の米貿易収支は483.3億ドルの赤字となり、赤字幅は予想(480億ドル)を上回り3月以来で最大となりました。貿易収支の悪化は米国の実質GDPのダウンサイドリスクの要因となり、FOMCが早期利上げに対してさらに慎重になるとの見方もでています。
豪ドル/円は上昇。昨日RBAは政策金利を予想通り現行2.00%に据え置くことを決めました。豪ドルに関してRBAは声明で「商品相場の大幅な下落に調節しつつある」との見解を示しています。再利下げや豪ドル安誘導に関しての言及がなかったことも買い材料となって豪ドル/円は86.253円まで上昇しました。また、NY時間に原油先物相場が3日連続の上昇となってWTIが一時48.74ドルと9月1日以来の高値を付けたことも、豪ドルやカナダなどの資源通貨には追い風となって、終値は前日比プラス0.791円の86.117円でした
ユーロ/円は、ユーロ/ドルが堅調だったことで135.601円まで上昇しました。終値は前日比プラス0.73円の135.473円で、9月18日以来の135円台で引けました。
2015年10月6日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 120.415 | 120.567 | 120.104 | 120.198 |
ユーロ/円 | 134.720 | 135.601 | 134.401 | 135.473 |
豪ドル/円 | 85.296 | 86.253 | 85.049 | 86.117 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2015年10月7日)の展望
【米ドル/円】
本日の日銀金融政策決定会合は現状維持の可能性が高いと思われます。次回10月30日の会合での実施を期待する市場関係者は多く、黒田総裁から追加緩和に関して何らかの予告があるとの思惑が米ドル/円の下値サポートに一役買っているようです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 121.35 | 122.00 | 119.70 | 118.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
上値のターゲットは10月5日高値圏の135.70円近辺、下値のターゲットは昨日10月6日安値圏の133.40円近辺になると考えます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 135.70 | 136.15 | 134.40 | 133.40 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
RBAが利下げを見送ったことを市場は前向きに評価しました。しかし、8月の貿易収支が前月より更に悪化して30.95億豪ドルの赤字を記録するなど、不安材料は数多く残っています。今後は中国株価の動向に加え豪経済指標を見ながらの動きになるでしょう。来週は9月失業率が発表されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.50 | 87.55 | 84.50 | 83.25 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月7日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2015年10月7日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 15:30 | (日)黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します