昨日(2015年10月1日)の動向
119.813円でオープンした米ドル/円は、強含みのスタート。日経平均が330円を超す上げ幅となったことを好感して120.275円まで上昇しましたが、前々日高値(120.345円)を越えられずに徐々に頭が重い展開となりました。日銀短観はまちまちの内容でしたが、総じて強い内容とはいえず、日銀追加緩和の可能性を残しました。
海外時間には、「日銀は追加緩和をひとまず様子見」との一部報道や、9月米ISM製造業景気指数が50.2と前月の51.7を下回ったこと、同雇用指数も50.5と今年4月以来の低さになったことなどを受けて119.493円まで値を下げました。終値は前日比プラス0.028円の119.909円。
豪ドル/円は堅調。84.027円でオープンした豪ドル/円は、悪化警戒感のあった9月中国PMIが49.8と事前予想(49.7)より良かったことで値を伸ばし、当日高値となる85.045円をつけました。しかし、海外時間に入ってからは米ドル/円の下落もあって勢いを失い、終値は前日比プラス0.147円の84.273円と小幅上昇にとどまりました。
2015年10月1日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 119.813 | 120.275 | 119.493 | 119.909 |
ユーロ/円 | 133.916 | 134.238 | 133.440 | 131.145 |
豪ドル/円 | 84.027 | 85.045 | 83.900 | 84.273 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2015年10月2日)の展望
【米ドル/円】
本日は米9月雇用統計の発表があります。市場予想では、失業率は5.1%で前月と変わらず、非農業部門就業者数変化(NFP)は+20.0万人(前回+17.3万人)となっています。今回の雇用統計が予想の+20万人を上回るならば、10月利上げの期待感が買い材料となり、反対に予想を下回るならば、利上げ時期後退の失望感が売り要因となると思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 121.35 | 121.75 | 119.25 | 118.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
昨日発表の9月ユーロ圏製造業PMIは52.0と、事前予想と同じで悪くなることはありませんでした。しかし、マークイットグループのチーフエコノミストは、PMIの発表後に、「ECB量的緩和とユーロ安にもかかわらず、製造業に勢いが見られない。」「デフレリスクは高まっており、ECBはさらに積極的に行動すべき」とのコメントを発表しています。ユーロに関しては、今後も欧米金利差拡大がテーマになると考えます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 135.40 | 136.15 | 133.40 | 132.95 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
中国PMIが予想より強かったことで、豪ドル/円の買戻しが進んでいます。上値のターゲットは10月1日高値圏の85.05円近辺、下値のターゲットは9月30日安値圏の83.60円近辺、その下は今年の安値圏である82.00円近辺になると思います。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 85.05 | 86.50 | 83.60 | 82.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月2日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2015年10月2日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 21:30 | (米)9月非農業部門雇用者数変化(前月比) | 20.0万件 | 17.3万件 |
★★★ | 21:30 | (米)9月失業率 | 5.1% | 5.1% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します