昨日(2016年06月03日)の動向
米労働省が6月3日発表した5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+3.8万人と市場予想の16万人を大きく下回り、さらに前月分も下方修正されました。大手通信会社のストライキの影響といわれる3.4万人減を勘案しても10万人には届かず、米労働市場の伸びに急ブレーキがかかりました。一方失業率は4.7%に改善(事前予想4.9%)、平均時給は前月比+0.2%を維持(予想+0.2%)しましたが、労働力率は62.6%に低下しました(予想62.8%)。
今回は、夏のFRB利上げの期待がかかっていただけに、市場の衝撃は大きく、ドル円は109円台から106.49円まで2.50円の急落、5月6日以来の安値をつけました。さらに雇用統計後に発表された5月ISM非製造業指数が予想より悪かったことも利上げ期待を後退させることになり、米長期金利の利回りは一時1.69%まで低下。利上げ織り込み度は、6月は4%、7月も26%まで急低下しました。
ドル売りの流れでユーロ/ドルは急伸。1.11ドル前半から一気に買い上げられて1.1373ドルの高値をつけました。一方、ユーロ/円は米ドル/円になびいて4日続落となり、一時2013年4月4日以来の安値となる12.82円まで下落しました。
2016年06月03日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 108.833 | 109.135 | 106.498 | 106.546 |
ユーロ/円 | 121.396 | 121.673 | 120.825 | 121.155 |
豪ドル/円 | 78.648 | 78.994 | 78.099 | 78.477 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年06月06日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは109.58円(2016年06月02日高値圏)、サポートは 106.25円(2016年05月04日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 110.84 | 111.90 | 107.10 | 106.25 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは123.31円(2016年06月01日高値圏)、サポートは 119.10円(2013年04月03日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1447ドル(2016年05月11日高値圏)、サポートは 1.1136ドル(2016年06月03日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 123.31 | 124.64 | 119.10 | 118.70 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは79.47円(2016年06月02日高値圏)、サポートは 77.50円(2016年02月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.80 | 81.95 | 78.15 | 77.50 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年06月06日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年06月06日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 25:30 | (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します