気になるあの本をチェック!
シンプルで合理的な人生設計
答えてくれた人
ダイヤモンド社 尾川賢志さん
著者ってどんな人?
橘 玲(たちばな・あきら)さん
1959年生まれ。早稲田大学卒業。編集者を経て、2002年、経済小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。小説、評論、投資術など幅広い分野で執筆。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』『幸福の「資本」論』(以上ダイヤモンド社)『バカと無知』(新潮新書)などがある。
編集者から見た著者ってこんな人
本名非公開、顔出しNGの覆面作家とあって怖い人と思われそうですが、とても温和でお話好きの優しい方です。過去20年間、一度も締切に遅れたことがない、とても特異な作家さんです。
どんな人にオススメ?
・「合理性」について知りたい方
・人生の成功法則を知りたい方
・効率よく、幸せになりたい方
この本の、ここが読みどころ!
16ページの本文冒頭「コスパ・タイパ・リスパ」の章が、この本の根幹の部分。人は制約の中で生きている。その中でも時間の制約(1日の活動時間はだれでも約10時間)はすべての人に平等で、そのため限られた時間の中でなにを行なうかが重要となります。その指針となるのが「コスパ・タイパ・リスパ」という考え方。読み進めていくほど「わたしたちの人生は、あらゆるトレードオフから構成されている」という言葉が突き刺さります。
133ページからの「3つの資本と8つのパターン」は、前著『幸福の「資本」論』で定義した「幸福のインフラ」の考え方をさらに深めているので、自分がどのパターンに当てはまるのか想像しながら読むとより理解が深まり、「幸福に生きるにはどうすればいいのか?」の答えが見えてきますよ。
編集者の制作秘話
橘玲さんは、元編集者の方でもあり、原稿をいただいた段階でほぼ完成されており書籍製作の苦労は他の書籍と比べると圧倒的に少ないです。
その中で、タイトルと装丁については、書籍のよさを最大限に生かすために担当編集として気合を入れて取り組みました。
タイトル案は、比較的早めに4案程度に絞りこめましたが、装丁に関しては20弱もデザイナーさんにパターンを作っていただきました。そしてタイトルのイメージと前作とのつながりも考慮して、ピンクのシンプルな装丁に決定!
過去作を超える売れ行きスピードで、間違いではなかったとほっとしています!