気になるあの本をチェック!

年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資

年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』/株式会社クロスメディア・パブリッシング/ 2023年02月01日発売/ 1,738円(税込:電子版は1,650円)

答えてくれた人

株式会社クロスメディア・パブリッシング 編集部 坂口 雄一朗さん

著者ってどんな人?

配当 太郎(はいとう たろう)​さん
 投資家。学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚める。大型株を中心に投資し、保有銘柄の9割は配当金が年々増える「増配銘柄」が占める。X(旧twitter)のフォロワーは16万人超。毎日、配当株投資に関する情報を発信している。

編集者から見た著者はこんな人!

 本書の実践編『新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』も今年5月に発売し、配当太郎さんとご一緒させていただいた本は2冊目になりますが、心の底から「配当株投資が最高」と考え、一人でも多くの人にその素晴らしさを伝えたいと思っている人です。

 実に2年以上、1日も欠かさず、配当に関する情報を「X(旧Twitter)」でポストしていることにも、その思いの一端が現れているのではないでしょうか。

 さらに今は「note」を通じて、Xの文字数では伝えられない深い情報を提供。ポストへのコメントにも可能な限り丁寧に答えていることにも、配当さんの人柄がにじみ出ていると思います。

どんな人にオススメ?

・これから株式投資を始めたい人
・着実に資産を増やせる投資法を探している人
・過去に株式投資で痛い目を見たが、再挑戦したい人
・年金や貯蓄だけでは老後の生活が不安な人
・給料のほかに安定した収入源が欲しい人

 難解な理論やテクニックがあまり必要とされない、シンプルかつリスクの低い投資法なので、「投資がギャンブルのように思えてちょっと敬遠していた」という投資初心者の方や、「投資は少しやっているけど、忙しくてあんまり時間を割けない」という方など、世代や状況を選ばず、自信を持っておすすめできる一冊です。

この本の、ここが読みどころ!

 配当太郎さんは株式投資を始めたばかりのときに、銘柄を適当に選んで売買していたらたまたま儲かったそうなんですが、調子に乗りかけた矢先に、リーマン・ショックが直撃。目の前が真っ暗になるような経験をされています。バブル後をさらに下回るどん底の中でも、数千円、数万円の配当金が入ってくるありがたさを身にしみて感じたことで、配当株投資の真価・底力が初めて理解できたといいます。

 本書は、そうした配当太郎さんの「配当株投資」への愛と探究心が詰まった一冊になっており、ありがたいことに、2023年にいちばん売れた配当株投資の本となりました(トーハンランキング調べ)。銘柄の選び方や配当金の増やし方などの基本を網羅的に解説するほか、注目の15銘柄について、業績や配当実績の推移、企業としての魅力や特徴を詳しく解説しています。

編集者の制作秘話

 以前に雑誌の編集をしていたとき、投資に関する企画はたくさん作りましたが、配当株投資といえば「高配当の株に投資するのが常識」と思っていました。でも、配当太郎さんが当時のTwitterで強調していたのは、投資家は年間配当金を増やしていくことが重要であり、そのためには「増配する株に投資することが大切」ということ。これは目から鱗でした。

 こんなことを話す配当株投資家は、私が知る限り誰もおらず、視点がユニークだと思いました。が、ただユニークなだけでなく、それこそが「配当投資の本質」ではないかとも思ったんです。

 増配する力のある企業に投資すれば、放っておいても毎年、配当金が増える。これこそ真の「ほったらかし投資」であり、その時々の配当利回りランキングに振り回される高配当投資と違って、再現性の高い投資だとも感じました。

 本書をつくる過程では、この配当太郎さんの唯一無二の投資哲学を、わかりやすく、ストレートに伝えることを心がけました。

 ちなみに、多くの株式投資本においては、「いかに読者が知らない『穴』的な銘柄を著者独自の方法で発掘したか」を読者にアピールするのが常です。なのに、配当さんは一切それをしません。

 なぜか? 安定して増配する力のある企業は、当然ながら日本を代表する「誰もが知っている強い企業」であり、そこに当たり前のように投資すればよいからです。

 読者の顔色を伺うようなことをせず、「真に読者のためになる情報」を提供しようとする配当さんの姿勢に、雑誌編集時代も含め、つい「売らんかな」の姿勢になりがちな自分を反省しつつ、大いに学ばせていただきました。

本の中身をちょっと読む!

画像をクリックすると「はじめに」の文章と目次が読めます。*PDFが開きます

配当太郎さんのインタビューを読む!