先週の結果

先週は、8日(木)まで軟調だったものの、週末9日(金)はSQ通過し、一時2万8,000円に接近

 先週の予測では、前週末の12月1日(木)に、11月ISM製造業景況指数が予想を下回ったことで、長期金利の低下が続き、ドルは1ドル=135.21円までの急落。NYダウは▲194ドルの3万4,395ドルとなったことで、日経平均は▲448円の2万7,777円と25日移動平均線を切って引け、目先、調整入りの可能性があるとしました。

 これまでの経験則で12月はメジャーSQの前に天井を打つというものがあるので、先週は週末までは需給関係から下げは限定的で上値は重いものの戻りを試すことが想定されました。戻りが続いても今週は米11月CPI、FOMCの発表を控えており様子見となりそうです。

 結果的に先週は、12月8日(木)までは低調で、25日移動平均線を下回る動きとなっていましたが、週末9日(金)は、前日の米国株式が高く、FRBによる利上げペース減速を背景に買い先行となり、半導体・電子部品関連のハイテクの値ガサ株中心に幅広く買われ、前場は一時+378円の2万7,952円まで買われました。

 メジャーSQ値は2万7,576円でしたが、SQ通過により需給面がすっきりしたことや米株式が堅調で買い戻しを誘いましたが、2万8,000円に近づくと戻り売りの警戒感から上値が重くなりました。

 後場は伸び悩む場面もありましたが、下値は限定的で高値圏でのもみあいとなり+326円の2万7,901円で引けました。前場は勢いよく上昇しましたが、後場はFOMCに向けた重要イベント待ちの状態で様子見となりました。

 週末の米国市場は、NYダウは▲305ドルの反落となりました。朝方、発表された11月PPIが市場予想を上回ったことで、FRBによる利上げ長期化への警戒感が強まり、3日ぶりに反落し3万3,476ドルで引けました。ナスダック総合指数は▲77Pでした。為替は1ドル=136.57円で、シカゴの日経先物は▲105円の2万7,745円となっています。