株価は過去2年で大きく上昇も、なお株価指標で割安

 5大商社の2023年3月期業績は、資源高の恩恵を受けて、2022年3月期に続き極めて好調です。好業績を受けて、バフェットが初めて投資を発表した2020年8月以降、株価は大きく上昇しています。

5大商社2021年・2022年の株価騰落率、日経平均と比較

コード 銘柄名 2021年 2022年
11月29日
まで
8001 伊藤忠 18.7% 22.6%
8002 丸 紅 63.2% 38.7%
8031 三井物産 44.1% 46.2%
8053 住友商事 24.5% 32.9%
8058 三菱商事 43.7% 25.4%
日経平均 4.9% ▲2.7%
出所:QUICKより作成

 株価は大きく上昇しましたが、利益や配当金も大きく上昇しているので、以下の通り、株価指標を見ると、PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)が低く、予想配当利回りが高いバリュー株として、今でも評価できます。引き続き、5社とも「買い」の投資判断を継続します。

大手総合商社5社の株価バリュエーション:2022年11月29日時点

コード 銘柄名 株価
:円
配当
利回り
PER PBR 1株
配当金
会社予想
:円
8001 伊藤忠 4,313.0 3.2% 7.9倍 1.29倍 増配 140
8002 丸 紅 1,552.5 4.8% 5.2倍 0.92倍 増配   75
8031 三井物産 3,983.0 3.3% 6.3倍 1.02倍 増配 130
8053 住友商事 2,260.0 5.1% 5.1倍 0.73倍 増配 115
8058 三菱商事 4,578.0 3.4% 6.4倍 0.84倍 155
出所:各社決算短信より楽天証券経済研究所が作成
配当利回りは、2022年3月期1株当たり配当金(会社予想)を11月29日株価で割って算出。
PERは、11月29日株価を2022年3月期1株当たり利益(会社予想)で割って算出