モノとヒトの在庫減らし始まる

 米⼩売⼤⼿の四半期決算が発表されましたが、その中で特に目についたのは、各社の在庫⽔準が急増していることでした。

 世界最大のスーパーマーケットのウォルマートは32%、アパレル⼤⼿のアバクロ(アバクロンビー&フィッチ)が45%など、異常に増えているのです。

 新型コロナの影響によるサプライチェーンの混乱で、大幅な在庫不⾜に悩まされた多くの小売会社が、経済再開後の需要拡大を見込んで「多めに発注していた」ことが、この在庫急増の原因でした。

 そのほかにも、行動制限解除後の消費者の行動パターンの変化の読み間違いなど、いろいろ事情はあるのですが、いずれにしても山積みとなった在庫は整理する必要があります。

 ウォルマートは、大割引セールを大々的に行うなどして、在庫処分を急いでいます。

 ただ、気になるのは、過剰在庫はモノ(商品)だけではない、ということです。