7月雇用統計のレビュー 

 BLSが8月5日に発表した7月の雇用統計のNFPは、事前予想の25.0万人増を倍以上も上回る52.7万人の増加となりました。

 非農業部門雇用者数は、2020年2月時点の新型コロナ感染大流行前の水準にようやく戻りました。失業率は3.5%に低下。コロナ流行後に14.7%まで悪化した失業率も2019年9月に記録した過去最低水準の3.5%まで回復しました。

 平均労働賃金は、前月より0.5%増え、1年前に比べると5.2%増えています。労働賃金の上昇圧力は一向に和らぐ様子はなく、労働コスト上昇が押し上げるインフレ率を制御するためには、FRBはさらに積極的に利上げを続ける必要があるということになります。