楽天DI  2022年3月

楽天証券経済研究所 根岸 美知代

【今月の質問1】 ウクライナで終戦(一時的な停戦ではなく恒久的な終戦)が実現するとしたら、いつになると思いますか。

出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成

 ロシアによるウクライナ侵攻から1カ月以上が過ぎました。毎日、テレビなどで流れているウクライナの状況に心が痛みます。少しでも早く平和が訪れることを心よりお祈り申し上げます。

 終戦が遅れるほど世界経済や株式市場へのマイナス影響が大きくなることが予想されます。2022年の4~6月または7~9月に終戦が実現すると予想した方が全体の54.3%と半分以上でした。ただし、さらに長引くと予想される方も多数いらっしゃいました。

【今月の質問2】 ウクライナで終戦(一時的な停戦ではなく恒久的な終戦)が実現するとしたら、日米欧とロシアの経済関係はどうなると思いますか。

出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成

 ウクライナに有利な終戦条件となるという回答は16.3%だけでした。終戦条件がロシアに有利になるとの回答の方が大きく、41.8%でした。終戦になっても、ロシアが東ウクライナ・クリミアを実効支配したままだと、対ロ制裁は解除されない可能性もあります。そうなると、世界経済・株式市場へのマイナス影響が続く可能性もあります。

【今月の質問3】 ウクライナで終戦(一時的な停戦ではなく恒久的な終戦)後、日経平均株価はどうなると思いますか。

出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成

 終戦が実現したら上昇すると予想される方は48.7%でした。終戦が実現しても、大きくは動かないまたは下落すると答えた方の合計42.5%と、ほぼ均衡しています。

 今回もたくさんのご意見をありがとうございました。