マザーズ指数は弱い動き

 気を付けておきたいのは、直近の国内マザーズ市場やNASDAQの動きが弱く、市場のムードに影を落としていることです。

■(図4)マザーズ指数(日足)の動き(2022年1月14日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 マザーズ指数は昨年の夏場以降、200日移動平均線に上値を抑えられながらのもみ合いが続いていましたが、12月に入ってからの下げが加速しています。

 昨年末にかけては節目の1,000pで踏みとどまろうとする動きも見られましたが、底打ちとはならず、2022年相場に入ってさらに一段安となっています。

■(図5)マザーズ指数(週足)のギャン・アングル(2022年1月14日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 また、上の図5は、マザーズ指数の週足チャートに、コロナショック時の底打ちのタイミング(2020年3月13日週)を起点としたギャン・アングルを描いています。

 先週末時点のマザーズ指数は、ギャン・アングルの8×1ライン辺りに位置しており、先ほどの図4でも見てきたように、昨年12月からの下落局面で、4×1ラインから8×1ラインまで、一気に下落したことになります。

 そのため、この8×1ラインで踏みとどまることができれば、株価反発に弾みをつける格好になるため、今週の焦点になります。