一般NISAにふさわしい米株5:クアルコム

 クアルコム(QCOM)は1985年に創業された半導体デザイン企業でありCDMA(符号分割多元接続)と呼ばれる通信技術の草分け的存在です。世界には14億のスマートフォンが出回っており、その少なからぬ部分が同社の通信半導体によって駆動されています。

 いまスマホのインフラストラクチャは5G(第5世代移動通信システム)へと移行中であり、それが同社の半導体への需要を喚起しています。

 同社の第4四半期(9月期)決算はEPSが2.26ドルに対し2.55ドル、売上高が予想88.4億ドルに対し93.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+43.4%でした。

 車載半導体分野に参入しました。IoT売上高の伸びもよかったです。コンシュマー向け半導体も50以上の製品で採用されています。「スナップドラゴン」はアンドロイドのスマホでNo.1でした。

 QTLは過去のライセンシング・ビジネスで最も成功した例となりました。

 年末までに半導体不足の問題はだいぶ改善するとみています。

 ミリ波(波長10mm以下)の採用は日本で特に進んでおり、全ての大手通信会社が商業サービスを開始しています。日本に次ぎ中国でもミリ波の普及が期待されます。

 第1四半期のEPSは予想2.59ドルに対し新ガイダンス2.90~3.10ドルが、売上高予想97.3億ドルに対し新ガイダンス100億~108億ドルが提示されました。

 QCT(半導体)売上高は84億~89億ドル、EBTマージン(税引き前利益率)は32~34%を見込んでいます。

 QTL(ライセンス)売上高は16億~18億ドル、EBTマージンは74~78%を見込んでいます。

 2022年度のEPSは予想9.27ドルに対し新ガイダンス10.25ドルが提示されました。

クアルコムの1株当たり業績(年次報告書)